盆踊りに用いられている、荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」(画像はamazonより)

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岐阜県などの一部地域では、盆踊りの曲に荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」を採用しているという。

ネットでは好意的に評価する声が上がっているが、一体なぜ採用するに至ったのか。

盆踊りを若者に魅力的なものだと思ってもらおうと採用

「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」は、荻野目洋子さんが1985年11月にリリースした7枚目のシングルで、アップテンポのイントロが印象的な1曲。ディスコソングとしても知られている。

ダンシング・ヒーローで盆踊りをしている様子は、YouTubeなどの動画サイトに上げられている。曲が流れ始めると飛びはねたり掛け声をあげている様子で、パーティのような盛り上がりを見せている。また、盆踊りらしく曲に合わせて和太鼓が打ち鳴らされているなどし、老若男女問わず熱狂している。

中でも有名なのが、美濃加茂市の「おん祭 MINOKAMO 夏の陣」だ。それを運営する盆踊りサークルの「舞童」前代表の今井一彦さんにJ-CASTニュース編集部の記者が2017年8月28日に取材したところ、

「若者からの盆踊り人気が下火になっていたときに盛り上げようと考えまして、『おん祭』で96、97年ごろにダンシング・ヒーロー盆踊りを採用したら爆発的な人気が出ました」

と述べる。2001年には荻野目さんを呼んで生歌で盆踊りをする機会に恵まれるなど、「おん祭」でのダンシング・ヒーロー盆踊りはすっかり定着したようだ。17年も、美濃加茂市ではダンシング・ヒーローの盆踊りを流している。曲に盆踊り用の特別なアレンジなどは加えていない。

発祥は美濃加茂市ではなく名古屋

「おん祭」の盆踊りの様子はテレビ番組などでも取り上げられ、しばしば話題となっている。いまや美濃加茂市のみならず岐阜県の岐阜市や各務原(かかみがはら)市、愛知県の一宮市など、岐阜県外も含めて20か所以上にダンシング・ヒーロー盆踊りが採用されているという。

 

しかし、その発祥は美濃加茂市ではない。今井さんによれば、「ダンシング・ヒーロー盆踊り」は、名古屋の「日本民謡研究会」が発祥で、原曲発売の翌年、86年の夏に作られたものだという。

ダンシング・ヒーローの盆踊りについて、ツイッターなどのネット上では、

「ダンシング・ヒーロー盆踊りが頭から離れんのやぁ、、」
「盆踊りでダンシング・ヒーローめっちゃ楽しそうww踊りたいwwwwww」

と、好意的にみる声が上がっている。