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青山美奈子(25歳・仮名 事務職)

 大学時代に付き合っていた彼は、とにかく私に依存している人でした。メールや電話だけでなく、少しでも時間があれば毎日会いたがるタイプ。付き合って間もない頃はそれでも大丈夫だったのですが、段々と本を読んだり映画を見たりする自分の時間や、友達と遊ぶ時間が欲しくなり苦痛になっていきました。

 そのため私は、付き合って1か月半を過ぎた頃から、メールや電話をたまに無視するようになります。特に相手を嫌いになったわけではなかったのですが、あまりに「寂しい」とかのメッセージを送ってくるので、放置する時もありましたね。すると彼は、勝手に私の家に来るようになったのです。

 家への訪問も、最初は頑張って対応していたのですが、それも面倒くさくなり居留守を使うようになりました。なので私はいつもインターホンが鳴っても徹底無視。その日も音をなるべく立てないようにパソコンに向かっていると、ドアからコツコツと音のようなものがしばらくした後に、足音が離れて行きました。私が驚いたのはその後です。彼はメールで「家にいたよね? なんで出てくれないの。パソコン触ってたよね?」と、ドアを開けていないにもかかわらず、私の行動が相手にバレていたのです。

 なぜ知っていたのかと返信しても、その質問には答えてくれませんでした。次の日、盗撮されているかもと、サークルの先輩にこのことを相談してみると、部屋の間取りとドアにスコープが設置されているかどうかを聞かれ、そして彼がドアの前に来た時に謎の音がしたことを伝えました。すると先輩から、ドアの穴は、特殊なレンズを使えば外側から覗けるから気をつけた方がいいと言われたのです。ドアの外から聞こえてきた、何かを当てるような音も、それが原因の可能性があると。

 これを聞いた瞬間、とても怖くなりました。私の部屋は1ルームですから、もしドアの穴から覗かれていたら、私の行動は筒抜けなのですから。とはいえ彼が覗いていたという確証はありません。でも以降、彼のことは怖くなってしまい、ハッキリと別れを告げましたし、覗き穴も使用する時以外は、布をかけて塞ぐよう防犯を心がけています。

取材/構成・篠田エレナ写真・v1ctor Casale.