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井垣明子(28歳・仮名 看護師)

 私の彼は、度が過ぎる匂いフェチでした。汗のかいた脇や、脱ぎ捨てた衣類の匂いを嗅ぐだけでなく、足の指やお尻まで嗅いでくるのです。最初は恥ずかしくて拒否していたのですが、あまりにもしつこいため、段々と慣れていく自分がいました。

 また彼は、2人きりで部屋にいるときは、直で私のお尻に鼻の穴を当ててくるのですが、オナラを出すまで絶対に離さないのです。「出ないよ」と言っても、そこから何時間でも、同じ体勢で待ち続け、ガスを吸い込むと、やっと離れてくれます。とはいえ他の部分におかしな癖はなく、性格も優しいため、しばらくは我慢していました。

 そんな私に限界がきたキッカケは、髪の毛の匂いへの執着です。近々、美容院に行くと伝えると、彼は「切るなら、少し髪の毛が欲しい」とハサミで私の髪を切り始めました。私は、髪の毛を保存して、その匂いを嗅ぎ続けるんだろうなと思っていたのですが、彼の使い方はまったく想像と違ったものでした。彼は髪型が崩れないよう、慎重に私の髪を切り取ると、それを灰皿の上に置きました。するとライターで火をつけて私の髪を燃やし始めたのです。部屋には、なんとも言えない嫌な匂いが充満。私は気持ち悪くなり、窓を開けようとしたのですが、彼は「やめろ!」と声を荒げながら、燃えた髪の匂いをクンクンと嗅いでいるのです。

 この光景を見た瞬間、私はもうついていけないと思い別れを決意しました。他の匂いは我慢できても、髪を燃やす匂いだけは、どうしても共有することができなかったんです。

取材/構成・篠田エレナ

写真・Candace Nast