初日舞台挨拶に登壇したアンセル・エルゴート。映画とは打って変わってなごやかな表情

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全米では公開から5週連続で興行収入ランキングのベスト10入りを果たし、1か月半かけて興行収入が1億ドルを突破する息の長いヒットを記録中のエドガー・ライト監督の最新作『ベイビー・ドライバー』。日本公開の初日を迎えた19日、新宿バルト9で行われた舞台挨拶に、現在来日中のアンセル・エルゴートが登壇した。

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本作は、幼少期の事故の後遺症で耳鳴りが止まらない主人公ベイビーが、強盗の運び屋として裏社会に手を染めていく姿を描いたクライム・アクション。耳鳴りを解消するために彼が聴く音楽に合わせて、台詞やアクションが展開するという異色な作りに、全米をはじめ、すでに公開されている47か国では口コミで話題が広がっている。

「こういう作品に関われたことをとても嬉しいと思う」と笑顔を浮かべたアンセル。「撮影現場でも、出来上がった作品を初めて観たときも、特別な作品だと思った。こんな作品を作り出せるエドガー・ライト監督は天才であり、素晴らしいビジョンの持ち主だよ」と、これまで『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)などの話題作を手がけ、最近ではマーベル・シネマティック・ユニバースにも関わっているイギリスの俊英を大絶賛した。

さらに「今のハリウッドは超大作のシリーズ作品や原作ものが多い中で、本作のようなオリジナル映画が成功することで、もっとハリウッドのスタジオがオリジナルのものをどんどん作るようになってくれればいいと思う」と、近い将来アンセルら若い世代が牽引していくであろうハリウッド映画について思いを馳せた。

表情や仕草で感情を表現する寡黙なベイビーのキャラクターについて訊かれると「僕はこのキャラクターが大好き。普通のアクションヒーローではなく、運転が大好きなふつうの若者なんだ。愛すべきキャラクターで、きっと皆様も大好きになってくれたと思います」と自信に溢れた笑顔を浮かべた。

また、音楽活動もしているアンセルは、劇中では敵対する相手バッツを演じたジェイミー・フォックスとの裏話も披露。「音楽家でもある彼に、僕の曲を聴いてもらえればいいなと思っていたら、撮影の初日に彼から声をかけてきてくれたんだ。そして家に招かれて、一緒にノリノリで演奏して、僕の曲を聴いてもらって、バスケをやったんだ」という楽しげなエピソードが語られた。「劇中のベイビーとバッツの関係と、僕とジェイミーの実際の関係は全然違ったんだ」と、オスカー受賞俳優に認められる大物ぶりを明らかにした。

来日してからその様子をSNSで公開しているアンセルは、舞台挨拶の最後には、客席の映像を自前のスマートフォンで撮影。日本で過ごす残りの滞在期間を「京都に行けそうだからワクワクしてるけど、東京でももっと過ごしたい。できるだけ早く起きてできるだけ遅く寝て、日本を堪能して帰りたいと思う」と締めくくった。【取材・文/久保田和馬】