通の目線で作品を語り合った

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 「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が初めて実話を映画化した「ダンケルク」の特別試写会が8月17日、都内で行われた。戦車を題材にした人気アニメ「ガールズ&パンツァー」のプロデューサーである杉山潔氏と、同作で声優を務める中村桜、軍事評論家の岡部いさく氏、ミリタリー・アドバイザーの宮永忠将氏が駆けつけ、それぞれの視点で同作の魅力を語り合った。

 第2次世界大戦中の1940年、フランスの港町ダンケルクでドイツ軍に包囲された英仏連合軍の兵士40万人を救うため、イギリスの輸送船や駆逐艦、民間船までもが動員された救出作戦「ダンケルクの戦い」を、陸・海・空の3つの舞台で描く。

 戦車のプラモデル製作や、サバイバルゲームが趣味だという中村は「これまで見てきた戦争映画とは違い、俯瞰(ふかん)ではなく、まるで戦場にいるような錯覚に陥る作品。特に(当時冷遇されていた)空軍がちゃんと描かれているのがすごい」とマニアックな目線で作品を評価し、会場をうならせた。

 一方、劇中に登場する英国戦闘機スピットファイアを「愛している」と公言する岡部氏は「ノーラン監督のスピットファイアに対する愛を、この映画で確認してください。アップのシーンでも、CGや画面合成を一切使わない徹底ぶりをご覧いただきたい」と興奮しきり。「世界に飛ばせる機体が1機しかない(爆撃機の)ブリストル ブレニムも登場します」(岡部氏)、「(ドイツ空軍の)メッサーシュミットBf109もスペイン空軍製ではありますが、実機を飛ばしている」(杉山氏)と戦闘機にまつわるトークの“応戦”も繰り広げられ、リアルさを追求するノーラン監督のこだわりに太鼓判を押した。

 また、宮永氏は「第2次世界大戦は、予見されていた戦争。そして、それを回避できなかった大人たちの責任というものが、この映画のテーマになっていて、グッとくるものがある。99分(エンドクレジット含めて106分)の映画ですが、短さを感じさせない濃さが魅力」と熱っぽく語っていた。

 「ダンケルク」は、9月9日から全国公開。