『だるまちゃん』シリーズの絵本作家・かこさとし先生の科学絵本の魅力を読み解く一冊が登場

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河出書房新社は、「だるまちゃん」シリーズや『からすのパンやさん』などの名作絵本で知られ、日本を代表する絵本作家・児童文学者、かこさとし先生の科学絵本の魅力に焦点をあてた、『かこさとし 人と地球の不思議とともに』を発売した。


かこ先生は1926年生まれで現在91歳。2017年には代表作「だるまちゃん」シリーズが誕生50周年を迎えたほか、手がけられた数多くの作品は世代を超えて愛されている。一方でかこ先生は工学博士でもあり、その専門的な知識に基づき、非常にクオリティが高い子ども向けの科学絵本を制作し続けてきたことでも知られる。

かこ先生の科学絵本は、大人になってから読むと、そこに書かれた深い知識や緻密に練られた構成に改めて驚かされる。本書は、かこ先生がどのようにして科学絵本を作ってきたのかを語る、貴重なロングインタビューから始まる。


さらに養老孟司氏との対談のほか、地球科学や生物海洋学に医学、そして経済学、教育学など、各分野の第一線で活躍する科学者たちが、それぞれのご専門に関するかこ先生の作品を読み解いていく。

そのほかにも伝承遊び研究者としてのかこ先生の軌跡なども盛り込まれ、絵本作品だけからは伺い知れなかった、かこ先生の研究者としての横顔にも迫る一冊となっている。