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滝川由奈(22歳・仮名 アパレル店員)

 去年の夏頃、私はミュージシャンと付き合っていました。と言っても、一部にしか知られていないマイナーバンドなのですが、元々、ライブに足を運ぶほど、彼のファンだったんです。それがある時、友人の紹介で打ち上げに招待してもらって、彼と仲良くなり、そこから親密な関係を結ぶようになりました。

 ただ付き合うまで知らなかったのですが、彼はかなりアブノーマルな人だったんです。打ち上げで出会った日に、「今日は一緒にいよう」と言われ、2人で近くのホテルへ。部屋に着き、しばらくはとても紳士で優しく私に接してくれたのですが、彼はベッドの上で、私の首をいきなり絞めてきたのです。最初は我慢していたものの、どんどん力が強くなってきたため「やめて」と小さな声で伝えたのですが無視。そのうち、本気で苦しくなってきて、相手の手の甲に爪を立てるほど、拒否したら、やっと離してくれました。行為後、彼は「女のこめかみに血管が浮き出て、苦しむ顔が好きなんだよ」とニヤニヤしながら言っていました。

 私はそういうプレイは好きではないのですが、せっかく大好きな人と出会えたのだから嫌われたくないと思い、その後も、会うたびに彼からの首絞め行為を受け入れました。でもそんな日々が続いたある日、頭がボーッとしたり、頭痛の頻度が多くなっていることに気がついたんです。それは彼との行為のせいなのか、風邪だったのかはわかりませんが、怖くなってきたため、次に会った時はハッキリと「もう首絞めは嫌」と伝えました。

 ただそれを伝えても彼は、テレビを見ながら「ふーん」と素っ気ない反応でしたね。それで数分後、私がスマホを見ていると、腕に痛みが走りました。横を見ると、彼は腕時計を調整する針金のようなものを持っており、どうやらそれで私の肌をひっかいたみたいです。そして私の腕にできた縦線の傷跡を見て「じゃあ、お前をどうやって傷つけたらいいんだよ」と言って、彼はまたニヤニヤしているのです。それがすごく怖くて、別れを決断するのには十分な瞬間でした。

 ただ、強引に襲ってくるような人ではなかったのは、今思えばよかったとは思いますね。その後、メールで別れを伝えて以降、相手からの返信は一切なく、会っていません。

(取材/構成・篠田エレナ)写真・stebulus