バスの片隅でレディ・ガガを聴きながら涙した学生時代

映画では、【僕】は図書委員を務めていて、図書館が安らぎの場所となっていますね。やや閉塞感を抱きながら学生生活を送られていた北村さんにとって、心の安らぎを得られる特別な場所はありましたか?
通学で使っていたバスで、必ず一番後ろの、左の角の席に座るようにしてました。
人が乗ったり降りたり、激しく入れ替わる通学バスが安らぎに?
むしろあの環境が一番集中できて、詞を書くときもイマジネーションがわいてくるんです。それに一番後ろの角って、すごく客観的にバスの中を見られるポジションなんですよね。
結局、一歩引いて全体を見てる?(笑)
子どもがいたり、お年寄りがいたり、サラリーマンがいたり…。一度、自分でもわけがわからなかったんですが、レディ・ガガの『Poker Face』を聴きながら、ブワッと涙があふれている自分がいて…(笑)。
バスの一番後ろの角で、レディ・ガガを聴きながら泣いてる高校生!?
雨が降っていて、哀しくなっちゃったんですよね…。あぁ、自分にとってすごく特別な場所でしたね。学生生活で落ち着きを与えてくれた場所でした。これが電車だと、広すぎるんです。バスのあの“箱”の感じがいいんですよね。
正直、最初は【僕】とご自身が重なるという言葉に半信半疑でしたが(笑)、お話をうかがっていて、よくわかりました。
本当にすっごくよくわかるし、ただ、好きなだけではないんですよ。似すぎてて。
あのキャラクターに同属嫌悪を抱くって、なかなかないですよ(笑)。
もう、クセまで手に取るようにわかるというか…。福岡に行くまで、【僕】は桜良の目を見ないし、笑わないんですよ。目線をちょっと上げて、すぐに斜め下を見ちゃう(笑)。歩き方も、周りのスピードを無視した歩幅で…。
すべて、北村さんの実体験から着想を得ているんですね(笑)。
【僕】に対して魅力的だなと感じたのが、余命宣告されている人間に対して、あんなにも普通に接することができること。僕だったら同情しちゃうでしょうね。人間味のなさがむしろ魅力的です。
同じ【僕】の12年後を小栗 旬さんが演じていらっしゃいますね。
小栗さんは、【僕】の性格を「理解しがたい」っておっしゃっていて(笑)。僕は自分と近かったので、作りすぎずに自然に演じさせていただきましたが、小栗さんはご自身とかけ離れた人間を、きっちり理解されたうえで、あんなにナチュラルに演じられていて…。撮影中、役について話したこともなく、僕の演技を想像し寄せてくださっていたので、改めてスゴいなと尊敬しました。
過去に、小栗さん主演の映画『TAJOMARU』で、小栗さんが演じた主人公の幼少期を北村さんが演じたことがありますね。今回、北村さんが主演を張り、その12年後を小栗さんが演じるというのは、どんな気持ちでしたか?
僕は小学生でこの仕事を始めて、誰かの幼少期を演じることが多かったのですが、それぞれの作品を通して、自分に役者という意識が徐々に芽生えてきました。今回は映画初主演という喜びもありましたし、しかも以前、幼少期を演じさせていただいた小栗さんとこういう形でひとつの役を…。少しは、役者という世界の土俵に立てたかなと…。
やはり、特別な思いが…。
ひとりの役者として歩き始めようというこの時期にこういうお仕事ができて、またひとつ、意識が高まるきっかけになりました。ここからが改めてスタートだという気がしています。
芸歴で言えば、すでに10年選手ですが…。
11年やってきましたが、僕はスロースターターなので。

「役として作品に溶け込みたい」役者としてのビジョン

この秋で二十歳を迎えますね。まだしばらく、学生役を演じる機会は続くでしょうし、今回のような静かな役もあれば、激しい役を演じる機会もあるかと思います。俳優・北村匠海の20代に対して、どんなビジョンをお持ちですか?
僕は俳優と並行して音楽をやっていますが、音楽を通して自分の言葉や意志を伝えていきたいと思っていて。もちろん、俳優でもそうやって“自分”を前面に出して勝負されている方もいると思います。僕自身は音楽で自分を思い切り出しているからこそ、役者としては違うスタンスでいたいと。
音楽活動とは正反対のアプローチで?
役として作品に溶け込み、北村匠海とわからないくらいの存在でいるのが理想ですね。作品の一部になれたらいいなって。
なるほど。
いま、いろんなジャンルの作品に出られているのが本当にうれしいんです。とがった役もキラキラした役も、それこそ【僕】のような役も。「こいつ、こんなことをやってんのか」「こんな感じもできるんだ?」と、常に思われる役者でいたいと思います!
前回のインタビューの際に、趣味としてカメラにハマっているとおっしゃっていましたが、その後も続けてらっしゃいますか?
続けています。たまにスタジオでも撮ったり。
先日、ブログで趣味について「いつか仕事になるように」とおっしゃっていたのは、まさに…?
カメラですね。スタジオで絵の具を使って、それを撮影したり、白黒のポートレートを撮ったり、楽しんでます。いつか作品を出せるように頑張ります!
北村匠海(きたむら・たくみ)
1997年11月3日生まれ。東京都出身。B型。2008年に『DIVE!!』にて映画初出演、『太陽と海の教室』(フジテレビ系)でドラマ初出演を果たした。その後もドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)、NHK大河ドラマ『平清盛』、『仰げば尊し』(TBS系)など、話題作に出演。2011年にはダンスロックバンドDISH//(ディッシュ)のメンバーとなり、ギターボーカルを担当。2015年1月には単独武道館公演を開催した。主な映画出演作に『あやしい彼女』、『ディストラクション・ベイビーズ』など。2017年は『君の膵臓をたべたい』に加え、10月14日から『恋と嘘』、12月23日から『勝手にふるえてろ』の公開も控える。

出演作品

映画『君の膵臓をたべたい』
7月28日(金)全国ロードショー!
http://kimisui.jp/

©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、北村匠海さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2017年7月26日(水)12:00〜8月1日(火)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/8月2日(水)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから8月2日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき8月5日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
  • 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
  • 当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
  • 賞品の指定はできません。
  • 賞品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
  • 本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
  • 個人情報の利用に関しましてはこちらをご覧ください。