この季節に欠かせないのがムダ毛の処理。「アラフォー世代は、若いころよりも毛や肌がデリケートになっているのでケア方法を変えるべき」と話すのは秋葉原スキンクリニックの堀内祐紀医師。

できるだけ肌に負担をかけず、仕上がりもきれいなのは、なんと基本の「かみそりでの処理」だそう。お手入れ前後に行うべきプレケアを含め、アラフォー世代にぴったりのムダ毛処理法を教わりました。かみそりを使った基本のムダ毛処理

お手入れの前に…

妊娠中や生理2週間前あたりの排卵日前後、体調がすぐれないときなどは、肌が刺激に過敏になっている時期。肌トラブルを起こしやすいので、この期間のお手入れは避けて。【1】ホットタオルやかけ湯で肌を温める


まず、そる前に肌を温めます。室内でお手入れをする場合は、処理する部分にホットタオルを30秒ほど当てましょう。入浴時なら、かけ湯や少し熱めのシャワーをさっと浴びて。肌は、温まることで毛穴が開き、毛自体もやわらかくなるので、そりやすい状態に。●湯船につかりながらはNG


湯船につかりながらの毛ぞりは、肌がふやけて深ぞりしやすくなります。カミソリの刺激で細かい傷ができ、雑菌が入るなどトラブルの原因に。【2】シェービング剤や石けんの泡で肌を保護する


そる直前に、必ずたっぷりのシェービング剤や石けんの泡などを塗布し、処理する部分の肌をしっかりと保護します。浴室外でお手入れする場合は、油分が多めのボディクリームなどを使ってもOK。カミソリの滑りもスムーズになるため、肌の負担が軽減します。

●油分のない化粧水はダメ

化粧水はほとんど水分なので、肌の保護剤や潤滑油としては不十分。油分をたっぷり含んでいる、こってりとしたクリームなどがおすすめ【3】毛流れの方向に優しくそる


できるだけ肌に負担をかけないよう、毛が生えている方に向かって優しくそっていきます。根元からそれるからと、逆ぞりするのはNG。毛流れに逆らってそると、毛と一緒に皮膚まで引っぱられたり、肌表面の角質が必要以上にはがれてしまい、肌荒れや乾燥の原因にも。●毛流れに逆らうと埋没毛の原因に


埋没毛とは、肌の表皮の下に毛が潜り込むこと。毛流れに逆らってそると深ぞりになり、埋没したまま毛穴がふさがって、黒くポツポツし、ザラついた肌になってしまいます。抜いた場合も同様のリスクが。●強い力でそると黒ずみの原因に


深くそろうとカミソリを強く押し当ててしまうと、肌が刺激され炎症を起こします。すると、肌内部は刺激から守るためにメラニンの活動が活発に。メラニンが色素沈着を起こすことで、黒ずみを招く原因に。●一度に何回も同じところをそると肌にダメージが

そり残しをなくそうとしてやりがちな失敗が、何度も同じ場所をそる重ねぞり。そるたびに肌が刺激されるため、肌荒れや黒ずみなどトラブルのもとになります。できるだけ、一部位を少ない回数で処理しましょう。●古いカミソリの刃は肌を傷つける

サビたりこぼれた刃でそるのは、肌をどんどん傷つけているだけです。毎日使用しない分、劣化に気づきにくいですが、切れ味が少しでも落ちたと感じたら交換を。また、保管はサビないように乾燥した場所に。【4】ホットタオルでふき取るか丁寧に洗い流す


処理後は肌に残ったシェービング剤などをホットタオルで丁寧にふき取るか、浴室ならぬるめのお湯で洗い流します。肌が弱い人やカミソリ負けを起こした場合は、冷やした濡れタオルを肌に当てて沈静化させましょう。●流したあと石けんで洗わない


ムダ毛処理後の肌はデリケートになっています。石けんでゴシゴシ洗ったり、熱い湯船につかるなど、肌の刺激になることは避けて。【5】処理後はとにかく保湿を徹底する

乾いたタオルで優しく水気をふき取ったら、肌荒れや乾燥を防ぐために、化粧水やクリームなどをたっぷり使ってしっかり保湿ケアをします。ただし、肌は乾燥しデリケートな状態になっているため、初めて使う化粧水などは避け、できるだけ低刺激のものを使用して。

●デニムなどかたい生地の衣類はかぶれや肌荒れの原因に


処理した翌日までは、やわらかい素材の衣類を選ぶのが得策。かたいデニムなどで肌がこすれると肌荒れを起こしたり、色素沈着につながることも。●すぐに紫外線を浴びると肌が荒れたり毛が太くなることも


【大人のムダ毛処理】アラフォーこそ「基本のかみそりケア」がベストな理由処理直後は角質バリアが弱まり紫外線の影響を受けやすい状態に。紫外線の刺激から肌を守るため防御機能が働き、毛が太くなる可能性もあります。ムダ毛処理にまつわるウソ・ホント

気になる噂や迷信を検証!正しい知識をもつことが、ムダ毛処理を失敗しない秘訣です。
●体毛はある方がいい

【ウソ】なくても健康的には問題ありません

本来体毛は保温や断熱など肌の温度調節、皮膚の保護などの役割があります。しかし、現代社会においては衣類や家屋がその役割を担っているので、体毛がなくても健康を阻害されることはまずありません。

●ムダ毛は毎日処理しなくていい

【ホント】体は1、2週間に1回、顔は1か月に1回がベスト

ムダ毛処理には、多少なりとも肌への摩擦や刺激が伴います。美肌を保ちたいなら、むしろ頻度を少なくすることが大事。毎日そらないと気になるようなら、プロの手による脱毛を検討しても。

●抜くよりそる方が毛は濃くなる

【ウソ】一時的にそう見えるだけ

体毛は斜めに生えているため、そると毛の断面も斜めにカットされます。処理前よりも断面が広くなる分、実際の毛の太さや量は変わらないのに、一時的に濃くなったように感じてしまうだけなのです。

●ずっと抜き続けると毛は生えなくなる

【ウソ】抜くだけで毛根はなくなりません

毛を抜くと毛根の大部分がもっていかれますが、根にある毛乳頭は残ったまま。毛を生やす役割をもつ毛乳頭がある限り、何度抜いても毛はまた生えてきます。しかもダメージは絶大なので抜くのは避けて。

●ムダ毛が薄くなる食べ物がある

【ホント】大豆食品を食べると効果が期待できます

女性ホルモンのエストロゲンがムダ毛を薄くするといわれています。それに似た働きをするとされるのが豆腐、味噌、納豆、豆乳、きな粉といった大豆製品。美肌効果も期待できるので試してみては。監修/堀内祐紀さん
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。2007年に秋葉原スキンクリニックを開設。先進の治療技術で幅広い年齢層の女性の美容や脱毛の治療を行い、雑誌やビューティーサイトの監修などでも活躍

<イラスト/藤原千晶 取材・文/ESSE編集部>