厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第7回:グレートウォリアー

 ここ数年で急速に国際化が進んだ日本競馬。今や”世界的な良血馬”の走りが、日本でも頻繁に見られるようになった。

 最近で言えば、昨年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)と、今年のGIオークス(東京・芝2400m)を制したソウルスターリング(牝3歳)。同馬の父はヨーロッパでGI10勝を挙げたフランケル、母は欧米で6つのGI勝利を手にしたスタセリタと、世界的に見ても”極上”の配合である。

 そして、今年の2歳馬の中にも、胸躍る良血馬がいる。グレートウォリアー(牡2歳/父ディープインパクト)だ。


ディープ産駒の超良血グレートウォリアー

 母は、2008年のGIケンタッキーオークス(アメリカ・ダート1800m)を制覇したプラウドスペル。同年には、GIアラバマS(アメリカ・ダート2000m)も勝利し、この年の最優秀3歳牝馬にも選ばれた。まさしくアメリカの競馬史に名を残す1頭なのだ。

 そんな名牝が来日して、日本を代表する種牡馬ディープインパクトと配合。そうして生まれた子が、海外からも注目される逸材であることは疑う余地がない。

 その超良血馬については、早くからスタッフの間でも高い評価を得ていた。同馬の育成を担当したノーザンファーム早来の木村浩崇氏は、こんな言葉を口にする。

「(グレートウォリアーは)1歳時からトップレベルの評価をされていた馬ですが、2歳になってもその評価は変わりません。乗り味がすごくよくて、フワッとした軽さとともに、どっしりとしたパワーも感じます。500kgほどと馬格も十分で、威圧感がありますね」

 育成の途中、木村氏はトモ(※腰から後ろ脚の付け根までの部分)の緩さを少し感じていたという。しかし、その部分を強化するトレーニングを施したところ、見事にカバーされたようだ。木村氏が続ける。

「トモがしっかり強化されたら、まったく違う馬になりましたね。踏み込みが変わりました。走らせているときでも、きちんと我慢が効きますし、扱いにくさはありません。どんな競馬を見せてくれるのか、本当に楽しみですね」

 グレートウォリアーは、すでに栗東トレセン(滋賀県)へ移動。管理する藤原英昭厩舎のもとで調教を始めている。 至極の血統を持ち、すでに最高級の評価をもらっている若駒は、はたしてどんなレースを見せてくれるのか。母の故郷アメリカまでその活躍のニュースを届けるほどの、目覚ましい走りを見せてくれることを期待したい。

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