声優としてのキャリアを積んだからこそ見えること

梶さんにとって、ヒーローのような存在っていらっしゃいましたか?
ちっちゃいときは戦隊モノが好きだったので、戦隊ヒーローがまさに僕にとってのヒーローでしたね。幼稚園時代にごっこ遊びをしていましたけど、どうしてもレッドが良くて。友達と戦ってレッドを勝ち取ったりしていました(笑)。
レッドがメインですもんね(笑)。
そうですね、主人公キャラですから。小学校、中学校、高校と上がっても、漫画で好きなのは主人公でしたし、声優になっても「主人公がやりたい」って思っていました。
梶さん自身の性格としても、いわゆる“主人公タイプ”のような性格?
うーん、自分だとわからないですね。自分が思っている自分と、人が感じている自分が違うんだなっていうことに、この歳になって、最近ちょっとずつ気づき始めました(笑)。「あ、自分ってそんなふうに思われてるんだ!」みたいな。
今日お話をうかがった印象としては、ストイックだなあと思いました。
それも、捉え方次第だとは思うんです。僕は「こうしなきゃ!」と思ってやっているわけではないので、自分の中ではそういう認識ではないな、とか。
ご自身の性格をそう分析されるからこそ、お芝居のなかでは「主人公がやりたい!」って思うのかもしれないですね。それこそ、多くの作品で主人公役を担ってきました。
本当にありがたいことです。でも、最近はだんだん変わってきている気もしますね。そんな中で、轟のような……主人公ではないけれど、存在感やクセのあるキャラクターを演じさせていただけるようになったのはやはり嬉しいですし、感慨深いものがあります。
たしかに、最初にキャストが発表されたときに「轟役は梶さんなんだ!」って思いました。どちらかというと、デクのようなタイプを演じられることが多かった印象なので。
そうですよね。アニメで轟のようなキャラクターを演じる機会はほとんどなかったので、僕にとっても挑戦でしたし……役者の年齢層やキャリアも含めて非常に若い現場ということもあって、今までの作品との関わり方とは少し変えなくてはな、と意識したところもありました。
梶さんの年齢やキャリアを考えると、そういう機会が多くなってきているのではないかと思います。
増えましたね。
演じられるキャラクターのバリエーションがどんどん増えて、いろんな梶さんのお芝居が見られるようになるということですね。
ありがたいですよね。なので、今後ますますコンディションの調整が大事になってくるので、どの役もきっちりと、最後までまっとうできるように頑張りたいなと思います。
ほかの声優さんに、ライバル意識などはお持ちですか?
もちろん尊敬したり、憧れたり、羨ましいなと思うことはありますが…結局は自分ですよね。いい感情は相手に向かうし、悪い感情は自分に向かうっていうか。何かダメなことがあたら「自分がダメだから」と受けとめる感じですかね。全部が全部じゃないですけど、仕事に関して言えば、そういう考え方かもしれません。
やはりストイックな感じがします。常に何かを求めていらっしゃる印象というか…。
それはそうですね。「役者として、もっと成長したい」という思いはとにかく強いです。

「ハマっていることがなくて、いつも困るんです(笑)」

ところで、畠中 祐さんがインタビューで、「梶さんから勇気をもらった」とおっしゃっていて…。
勇気?(笑)
番組で一緒に旅をして、梶さんといろんな話をしたなかで、「すごいお忙しいのに、時間があるとすぐにひとり旅に行くと聞いて、僕も勇気をもらいました」って。
あー、そうですね(笑)。僕は、じっとしていられないというか……何だろうなあ? 仕事脳っていうのとも違うと思うんですけど、ずっと「声優になりたい、活躍したい」と志して人生の半分を過ごしてきたので、「そのために、少しでも糧になるようなことをしていたい」って思ってしまうんですよね。
なるほど。
だから、旅に行くことって僕にとってまったく苦ではないんですよ。家でボーッとしたり、ゴロゴロしたり、ただただ遊んだり……みたいなこともしたいなってもちろん思いますが、そうしたときに罪悪感というか、「今日一日、これでよかったのかな?」みたく思ってしまう自分がいて(笑)。なので、旅行するときは思いきって遠くへ行っちゃいますね。
ご自身の経験値や、お仕事の糧となるために旅をしている感じでしょうか?
そうですね。リラックスできるし、刺激にもなるし。楽しい気持ちになれる、おまけに糧にもなるはずだ、と。そういう免罪符があるから、許されている気がするんです(笑)。
旅行のほかにも、写真を撮ったり、読書好きだったりと、梶さんというと趣味が豊富なイメージです。
いや、それが僕、趣味がないんです。のめり込んだり、何かの知識に長けていたりってことがなくて。興味はあるんですけど……読書にしたって、本当の読書家の方に比べたら全然だし。そういう意味で言うと、人に誇れる情熱や知識って、あんまりないですね。
このインタビューでは、「最近ハマっていることはありますか?」ってうかがうことが多いのですが…。
その質問をされると、いつも困るんです(笑)。本当にないんですよね…。広い意味で言うと「仕事」ですし、そうじゃなかったら「旅行」とかになってしまうんですよ、どうしても。
旅先はどうやって決めていらっしゃるんですか?
休みを取れる時間によりますね。去年カンボジアに行ったときは、急に3連休ができたので、2日前に自分で予約して。
3日でカンボジアっていうのは、なかなかハードですね。
一番の目的はアンコールワットを見に行くことでしたが、それ以外にもいろんな世界遺産を回りましたね。現地のガイドさんにお願いして……日本語を話せるカンボジアの方で、すごく仲良くなりました。僕より若い男性でしたが、LINEの連絡先を交換して、今でもたまにやり取りしてますよ(笑)。
梶 裕貴(かじ・ゆうき)
1985年9月3日生まれ。東京都出身。O型。2006年にTVアニメで声優デビュー。翌年の『Over Drive』(篠崎ミコト役)にて初主演を果たす。主な出演作に『進撃の巨人』(エレン・イェーガー)、『ポケットモンスター XY』(シトロン)、『アオハライド』(馬渕 洸)、『七つの大罪』(メリオダス)、『妖怪ウォッチ』(フユニャン)、『DIVE!!』(坂井知季)など。第3回声優アワード新人男優賞受賞。第7回、第8回、声優アワード主演男優賞受賞。

出演作品

アニメ『僕のヒーローアカデミア』
好評放送中!
読売テレビ・日本テレビ系 全国29局ネットで毎週土曜夕方5:30から放送
http://heroaca.com/

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応募方法
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受付期間
2017年7月7日(金)18:00〜7月13日(木)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/7月14日(金)
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  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから7月14日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき7月17日(月・祝)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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