ダニエル・デイ・キム(Daniel Dae Kim) photo : Getty Images

ギャラの男女格差が問題視されているハリウッド。人種によっても格差があることが明らかに。ドラマ「HAWAII FIVE-0」のダニエル・デイ・キムが告発した。

ドラマ「HAWAII FIVE-0」で刑事チン・ホー・ケリー役を演じているダニエル・デイ・キム。第7シーズンで降板、新シーズンには登場しないことが明らかになった。

ダニエルはFacebookでその理由を説明。シーズン8の撮影のために「スケジュールを空けていましたが、テレビ局CBSとの間で新しい契約内容で合意することができませんでした。そのためこれ以上続けることはできないとつらい決断をすることになりました」「アジア系アメリカ人の俳優として仕事を見つけることの難しさはよくわかっています。チン・ホーのようによく作りこまれた3次元のキャラクターを演じられる機会はもちろんあまりありません」とマイノリティの俳優の苦労を告白。さらに「平等への道は簡単なものではありません。でもみんな将来に期待してくれることを望んでいます」と格差があったことを指摘している。

アレックス・オローリン(Alex O'™Loughlin)、ダニエル・デイ・キム(Daniel Dae Kim)、スコット・カーン(Scott Caan) photo : Getty Images

関係者が雑誌『バラエティ』に明かしたところによるとダニエルが提示されたギャラは、白人の共演者アレックス・オローリンやスコット・カーンに比べて10%から15%低かったという。また同じく主要キャラを演じる韓国系カナダ人女優、グレイス・パークのギャラもダニエルと同程度。彼女も新シーズンには出演しないことが決まっている。

映画に比べてキャラクターの多様性が進んでいるといわれるドラマ界でも、人種間の格差は依然大きいよう。他のドラマや俳優たちからの反応にも注目したい。

text : Yoko Nagasaka