2017年7月15日(土)、富士急ハイランドの超ド級加速アトラクション「ドドンパ」が9カ月のリニューアル期間を経て新たに「ド・ドドンパ」として帰ってきます。先代よりもさらにパワーアップしてわずか1.56秒で時速180kmに達し、その加速度はなんと3.75Gという、F1マシンはおろかドラッグレースカーをも凌駕する超ド級というド・超ド級のマシンで、富士急ハイランドの人いわく「世界のどんな乗りものよりも速いです」とのこと。今回は一足先に「ド・ドドンパ」に乗れるチャンスがあったので、人類未到といっても過言ではない加速を味わってきました。

ド★ドドンパ | 富士急ハイランド

https://www.fujiq.jp/special/dododonpa/

実際に乗って撮影してみたムービーがコレ。途中で声にもならない何かが口から漏れている様子からも、その加速度のエグさがわかるはず。

1.56秒で180km/hに達する富士急ハイランド「ド・ドドンパ」の加速力3.75Gを体験してきた - YouTube

ド・ドドンパのコースターがコレ。カラーは青とピンク基調のタイプがありました。



ハーネスを締め、スタッフのみなさんに拍手で送り出されると……



真っ暗なトンネルの中でいったんストップ。大音量のBGMがズンズンと流れています。



カウントダウンとともに、左右の壁の色が変化。「いよいよか…!」と思っていると……



「ブシュァァァァァァァァァ!!!」というものすごい圧縮空気の音とともに、ものすごい勢いで加速!この時は、アタッチメントに付けたGoProを手に持ってガムテープで固定していたのですが、それでも飛んでいってしまいそうになるほどエグい加速で、「ん、んああああ」という自分でも何を言ってるのか良くわからない声が出ました。



わずか1.56秒で時速180kmに到達してものすごい勢いで走るコースター。撮影に用いたGoPro HERO5がいい仕事をしてくれすぎたために、静止画で見ると迫力を感じにくくなっていますが、ムービーを見るとものすごい勢いでブッ飛んでいく景色の非日常感がわかるはず。



途中のトンネルにはLEDが埋め込まれていてスピード感がアップ。



体を押しつけるGに耐えつつ「うぉぉぉぉぉ」とひとり唸っていると……



またもやトンネル、そしてその向こうに新登場・世界最大級というループが登場します。



トンネルを抜けた瞬間、「ガクン!」と体が下向きに押しつけられ……



そのまま景色が真っ逆さま。さきほど、発射時の加速Gが3.75Gであることを紹介しましたが、なんとループを上がるときにかかるGはそれを上回る3.76G。GoProを握りしめていた両手の拳で「ガン!」と自分の太ももにチョップを食らわしてしまうほどの強いGに襲われます。



ちなみに、外から見上げたループはこんな感じ。ループの地上高49メートルは世界最大クラス、そしてループの直径39.7メートルは文字どおりの世界最大という規模で、これがド・ドドンパのエグい加速を実現する要になっているとのこと。先代「ドドンパ」では、垂直に駆け上がるタワーが使われていたのですが、頂上で発生する「マイナスG」の関係で実は発射速度に制限を加えざるを得なかったとのこと。今回は、体が内側を向くループにすることで、余計な制限を大きく削減して本来の性能をほぼフル発揮できるようになったそうです。



ループの頂上では少しGに余裕が出てくるので「あ…世界…さかさまやん…」と思ったその直後、落下で加速したコースターが再び強いGを発生させ、「んがががが」と出すつもりもない声が喉から出てきます。



ループのあとにはトンネルを抜けてゴールへ。ようやく余裕が出てきて、「ふぅーーーーーー」と長いため息が出ます。





落下角121度という、こちらもエグさ満点のアトラクション「高飛車」を見ながら右にカーブすると……



もとのプラットホームに戻ってきてスタッフさんの拍手のお出迎えで、一周2分ほどのライドはこれでおしまい。



想像を絶する加速Gとループで体を押しつけられるGに襲われ、クラクラした足取りでコースターを降りたあとはグタッと疲れに襲われるのですが、ほんの数分もすると「ちょっと…また乗ってみたいかも」という欲望がフツフツと湧いてくる、「ド・ドドンパ」はそんな魔力を秘めた乗りものであることがよくわかってしまいました。これは実にイカン、けしからん乗りものといわざるを得ないので気になった人はぜひトライしてみてください。