GALAXY S8にみるスマホ最大の発見とは?革新を追求し続けるGALAXYとスマホ進化の可能性
サムスン電子は6月9日より、NTTドコモ(以下、ドコモ)およびau向けにAndroid 7.0搭載のスマートフォン「Galaxy S8」、「Galaxy S8+」を発売している。
アスペクト比18.5:9という特徴的な縦長ディスプレイ、CPUにはQualcommのハイエンドチップセット「Snapdragon 835」、RAM 4GB、内蔵ストレージに64GBを搭載する。
GALAXYブランドのスマートフォンは、2010年発売のGALAXY Sから、高コントラストと鮮やかな発色という特徴をもつ有機ELを採用し、早い時期からフィルム状の薄いディスプレイの特徴を活かして薄型化を図っていた。また、高性能を特徴とした製品戦略は早い時期から話題となることが多かった。
しかし、ドコモのツートップ戦略によってヒットした「GALAXY S4」に続く「GALAXY S5」は高性能への追求が鈍化したことで、他社との差が少なくなり、「GALAXY=高性能」というイメージは薄くなっていく。さらに日本ではアップル「iPhone」のシェアが広がったことで、Android全体の成長にも陰りがでていったのだ。
そんな中で、サムスンは、側面が曲がったディスプレイを搭載した「GALAXY Note Edge」を発売する。
ディスプレイの側面をサイドディスプレイ的に使用するなど、従来のGALAXYらしい革新的な要素を盛り込んだ製品である。そして本格的なエッジスクリーン世代をメインの押し出し、GALAXY Sシリーズ「Galaxy S6 Edge」を発売した。
GALAXY S6 Edgeには、従来通りのフラットディスプレイを搭載する「GALAXY S6」もバリエーションとして存在するのが特徴だ。
またGALAXY S6世代は、ハイスペックではなくiPhoneシリーズのようなデザインに注力したモデル。初のメタルフレームや両面ガラスなど、これまでのGALAXY Sシリーズのイメージを刷新した。エッジスクリーンも勿論そのデザインを高める上で大きな訴求力を発揮している。
しかしながら、この路線変更が成功したかというと、必ずしもそうとは言えなかった。
そこで、
・エッジスクリーン
・高品位のデザイン
に加えて、これまでの強みだったハイスペック
これらを全て盛り込んだ「GALAXY S7 Edge」を、2016年に投入する。
この「GALAXY S7 Edge」は、国内外で高い評価を得ることとなり、GALAXYの復活を果たした。
そして今年、デザインとハイスペック、そしてさらなる進化を遂げた革新的なディスプレイをひっさげてGALAXY S8シリーズを発売したのだ。
前述した特徴的なアスペクト比と言うともあり、
Galaxy S8は、5.8インチながら横幅は約68mm
Galaxy S8+は、6インチオーバーの6.2インチでありながら横幅約73mm
と、まさに裏技的に大画面と持ちやすいサイズを実現している。
「Xperia」などのライバル機にはない革新的なデザインと、市場が活発化するSIMフリースマートフォンに対してもGALAXYシリーズ最大の強みである「高性能」で真っ向から勝負をしていると言えるだろう。
では、実際にモデルの完成度はどうなのだろうか?
使いやすさよりデザインや機能を優先していないのか気になるところだ。
まず、ユーザーの評価には、
・大画面が好み
・持ちやすいサイズが好み
など、個人の異なる趣味嗜好が大きく影響する。
そこでGALAXY S8シリーズでは、画面サイズが異なる2モデルを用意することでそれぞれのニーズに対応している。
大画面好きなユーザーがイメージする大画面へのニーズには、6インチ超など、もっと大きな画面が欲しいという声もありそうだが、実際に使ってみると縦方向に画面が広いためWebページやメール、SNSではスクロールせずに、これまでのスマートフォンよりも多くの情報を確認、取得することができる。
つまり、従来のように単純に画面サイズを大きくしたのではなく、画面を縦の長くすることで、ユーザーが受け取れる情報量を6インチ超の大画面なみの向上させているのだ。
しかもアスペクト比を変更したことで、極限まで持ちやすさをキープしつつ、使い勝手も向上するなど、実のある画面サイズのスマートフォンになったのだ。
GALAXY S8は、有機ELデバイスを早い段階から採用し、スマートフォンを薄型化に利用してきた。さらにGALAXY S6 Edgeで大画面ながら長辺を曲げることで横幅をコンパクト化することに成功し、GALAXY S7 Edgeでもそれを引き継いだ。
しかし、これらは革新的なデザインを作ることには成功したが、革新的な操作感を創造するまでには至っていない。
GALAXY S8シリーズでは、革新的なデザインと革新的な操作感、この両方を実現した。
スマートフォンには指紋センサーや虹彩認証、感圧式タッチパネルの併用など様々な試みが成されてきた。
しかし画面のアスペクト比を変更することで、ユーザーにとっての
・情報アクセス
・持ちやすさ
などが、これほどまで良くなるとは、誰が想像できただろうか。
スマートフォンは、既に伸びしろが無くなった、減ったと言われている。
しかしGALAXY S8シリーズによって、スマートフォンのユーザビリティはまだ改善できる、伸びしろがある、それを証明した。
この気づきは、完成期に入ったスマートフォンにとって、今後のもっとも大きな発見となるだろう。
執筆 mi2_303
アスペクト比18.5:9という特徴的な縦長ディスプレイ、CPUにはQualcommのハイエンドチップセット「Snapdragon 835」、RAM 4GB、内蔵ストレージに64GBを搭載する。
GALAXYブランドのスマートフォンは、2010年発売のGALAXY Sから、高コントラストと鮮やかな発色という特徴をもつ有機ELを採用し、早い時期からフィルム状の薄いディスプレイの特徴を活かして薄型化を図っていた。また、高性能を特徴とした製品戦略は早い時期から話題となることが多かった。
しかし、ドコモのツートップ戦略によってヒットした「GALAXY S4」に続く「GALAXY S5」は高性能への追求が鈍化したことで、他社との差が少なくなり、「GALAXY=高性能」というイメージは薄くなっていく。さらに日本ではアップル「iPhone」のシェアが広がったことで、Android全体の成長にも陰りがでていったのだ。
そんな中で、サムスンは、側面が曲がったディスプレイを搭載した「GALAXY Note Edge」を発売する。
ディスプレイの側面をサイドディスプレイ的に使用するなど、従来のGALAXYらしい革新的な要素を盛り込んだ製品である。そして本格的なエッジスクリーン世代をメインの押し出し、GALAXY Sシリーズ「Galaxy S6 Edge」を発売した。
GALAXY S6 Edgeには、従来通りのフラットディスプレイを搭載する「GALAXY S6」もバリエーションとして存在するのが特徴だ。
またGALAXY S6世代は、ハイスペックではなくiPhoneシリーズのようなデザインに注力したモデル。初のメタルフレームや両面ガラスなど、これまでのGALAXY Sシリーズのイメージを刷新した。エッジスクリーンも勿論そのデザインを高める上で大きな訴求力を発揮している。
しかしながら、この路線変更が成功したかというと、必ずしもそうとは言えなかった。
そこで、
・エッジスクリーン
・高品位のデザイン
に加えて、これまでの強みだったハイスペック
これらを全て盛り込んだ「GALAXY S7 Edge」を、2016年に投入する。
この「GALAXY S7 Edge」は、国内外で高い評価を得ることとなり、GALAXYの復活を果たした。
そして今年、デザインとハイスペック、そしてさらなる進化を遂げた革新的なディスプレイをひっさげてGALAXY S8シリーズを発売したのだ。
前述した特徴的なアスペクト比と言うともあり、
Galaxy S8は、5.8インチながら横幅は約68mm
Galaxy S8+は、6インチオーバーの6.2インチでありながら横幅約73mm
と、まさに裏技的に大画面と持ちやすいサイズを実現している。
「Xperia」などのライバル機にはない革新的なデザインと、市場が活発化するSIMフリースマートフォンに対してもGALAXYシリーズ最大の強みである「高性能」で真っ向から勝負をしていると言えるだろう。
では、実際にモデルの完成度はどうなのだろうか?
使いやすさよりデザインや機能を優先していないのか気になるところだ。
まず、ユーザーの評価には、
・大画面が好み
・持ちやすいサイズが好み
など、個人の異なる趣味嗜好が大きく影響する。
そこでGALAXY S8シリーズでは、画面サイズが異なる2モデルを用意することでそれぞれのニーズに対応している。
大画面好きなユーザーがイメージする大画面へのニーズには、6インチ超など、もっと大きな画面が欲しいという声もありそうだが、実際に使ってみると縦方向に画面が広いためWebページやメール、SNSではスクロールせずに、これまでのスマートフォンよりも多くの情報を確認、取得することができる。
つまり、従来のように単純に画面サイズを大きくしたのではなく、画面を縦の長くすることで、ユーザーが受け取れる情報量を6インチ超の大画面なみの向上させているのだ。
しかもアスペクト比を変更したことで、極限まで持ちやすさをキープしつつ、使い勝手も向上するなど、実のある画面サイズのスマートフォンになったのだ。
GALAXY S8は、有機ELデバイスを早い段階から採用し、スマートフォンを薄型化に利用してきた。さらにGALAXY S6 Edgeで大画面ながら長辺を曲げることで横幅をコンパクト化することに成功し、GALAXY S7 Edgeでもそれを引き継いだ。
しかし、これらは革新的なデザインを作ることには成功したが、革新的な操作感を創造するまでには至っていない。
GALAXY S8シリーズでは、革新的なデザインと革新的な操作感、この両方を実現した。
スマートフォンには指紋センサーや虹彩認証、感圧式タッチパネルの併用など様々な試みが成されてきた。
しかし画面のアスペクト比を変更することで、ユーザーにとっての
・情報アクセス
・持ちやすさ
などが、これほどまで良くなるとは、誰が想像できただろうか。
スマートフォンは、既に伸びしろが無くなった、減ったと言われている。
しかしGALAXY S8シリーズによって、スマートフォンのユーザビリティはまだ改善できる、伸びしろがある、それを証明した。
この気づきは、完成期に入ったスマートフォンにとって、今後のもっとも大きな発見となるだろう。
執筆 mi2_303