グレース朴の逆転はあるか?

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◇クリスタルガイザーレディス◇2日目/6日◇晴れ,31.4℃,西4.8m◇ギャラリー1,986人◇京葉カントリークラブ(6,384ヤード=パー72)

 昨季の米ツアー賞金ランク2位、グレース朴(26,韓国)が本来の実力を発揮し始めた。気温30度を超える猛暑の中、ジリジリとスコアを伸ばし、5バーディ、2ボギーの通算5アンダーで8位タイに浮上。優勝を射程圏内に捕らえた。首位には、通算8アンダーで不動裕理(28,フリー)、藤井かすみ(37,ザ・クイーンヒルズGC)、那須美根子(33,フリー)、呂雅惠(30,台湾)の4人が並ぶ混戦模様。最終日に抜け出すのは、はたして誰なのか。初日好調だった北田瑠衣(23,フリー)はスコアを5アンダーからイーブンに戻し、2位タイから32位タイに転落。横峯さくら(19,サニーヘルス)も1バーディ、3ボギー、通算1オーバーの40位タイと波に乗れなかった。

◇グレース朴、まだ最高じゃない

 いきなり不運に見舞われた。グレース朴は1番ホール(パー5)で、3打目をグリーン30ヤード手前の木に打ち込む。ボールが木にはまり、落ちてこなかったためにロストボールとなってしまった。だが6打目、残り15ヤードの距離をPWでチップインボギーにし、ダメージを最小限に食い止めて見せた。

 その後は勢いに乗り、4番、8番、9番とバーディを重ねていった。春先に痛めた腰も「プレーには問題なかった」といい、猛暑にも「寒いのよりは楽」と前向き発言。結局、8位タイまで浮上したが、まだ満足はしていない。「5アンダーは悪いスコアではないけれど、私の最高のゴルフではない」。最終日、グレース朴が“最高”を見せようとしている。

◇藤井かすみ、初の2日間ノーボギー

 5バーディ、ノーボギー。新パターが好調で、初めて2日続けてノーボギーを記録した。今季はモチベーションも高い。すでにツアー2勝を上げているが、目標はもっと上だ。藤井は、プロ野球・ソフトバンクの松中信彦内野手と勝負をしている。松中の本塁打50本と藤井のツアー5勝。今季どちらが達成できるのか。藤井が負ければ「ボールガール」になる約束だという。「衣装がすごいミニスカートだっていうから、ノーパンでやろうかっていったら、やめてくれって」。松中は6日のナイターで今季37本目の本塁打を放っている。

◇不動裕理の優勝予想

 4バーディ、1ボギー。スコアを3つ伸ばし首位に立ったが、気を緩めることはしない。「接戦では順調といえない。誰でも優勝争いに絡める。4、5打差までチャンスがあると思う」。首位と5打差以内には19人の選手がひしめいている。不動の予想では「4、5メートルのパットが2、3本は入らないと勝てない」。猛暑が続いているが、夏バテはしていないといい、「よく食べてます」と満面の笑みを見せていた。