厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第5回:スターリーステージ

 競馬は古くから「ブラッドスポーツ」と呼ばれる。ブラッド=血統が重視されるのは、それだけこの世界においては、”血”の占める役割が大きいからだろう。

 だからこそ、GI馬の弟や妹は早くから期待され、大きな夢を背負ってデビューの日を迎えるのだ。

 当然、デビューを控えた現2歳馬の中にも兄姉がGI馬で、生まれたときから注目されている期待馬は数多くいる。なかでも注目度が高いのは、スターリーステージ(牝2歳/父ディープインパクト)である。


ミッキーアイルの全妹スターリーステージ 全兄がGINHKマイルC(東京・芝1600m)と、GIマイルCS(京都・芝1600m)を制したミッキーアイル。持ち前の先行力を武器に、1200m〜1600m戦でトップ争いを演じてきた”快速馬”だ。

 その妹ゆえ、期待が大きいのは無理もない。実際、同馬に関わっているスタッフからも”名馬の資質”を感じさせるコメントが出ている。

「調教ではとにかく動きますし、身のこなしも柔らかい。文句のつけようがないですね。デビュー前の育成も順調にこなしており、言うことなしです。とはいえ、(4月の段階で)まだ成長期かな、という印象。今後が非常に楽しみです」

 スターリーステージに対して、こう高い評価を口にしたのは、育成を担当したノーザンファーム早来の野崎孝仁氏。「文句のつけようがない」という言葉が、現時点での順調度を物語っている。

 なお、ミッキーアイル以外にもこの血統からは活躍馬が出ている。2014年生まれのタイセイスターリー(牡3歳/父マンハッタンカフェ)は、今年のGIIIシンザン記念(京都・芝1600m)で2着になるなど、マイル前後の重賞戦線で奮闘した。まだ気性的に幼さは残っているが、ポテンシャルの高さは評価されている。今後も短距離戦での活躍が期待されている。

 では、スターリーステージの距離適性はどのあたりになるのだろうか。先述の野崎氏はこう見ている。

「スピードが勝っているタイプで、1600mあたりまでが守備範囲になるのではないでしょうか。気性面については、普段歩いているときは少しマイペースで我の強さを見せますが、走ると問題はなく、引っかかるようなこともあまりないですね」

 やはり彼女も、兄たちと同じくマイル前後の短距離戦で力を発揮しそうだ。

 牡馬のクラシックは2000m以上となるとため、兄たちはその舞台とは無縁だった。しかし、牝馬クラシックの一冠目はマイル戦のGI桜花賞(阪神・芝1600m)。まずは、そこが最大目標となるだろう。 この血統ならではのスピードを武器にして、スターリーステージは牝馬クラシックで輝くことができるのか。デビュー戦から”違い”を見せつけるような走りを期待したい。

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