これぞブラックベリー!前面QWERTYキー搭載のSIMフリースマホ「BlackBerry KEYone」が発売

価格はオープンながら希望小売価格が69,800円(税込)で、すでにFOXが運営するオンラインストア「caseplay」では事前予約受付を実施している。
BlackBerry KEYoneは開発および製造は中国のTCL Communication(以下、TCL)が行なっており、その第1弾製品となる。
日本ではTCLは「alcatel」ブランドも展開しており、Lenovoが日本では認知度の高い「Motorola」ブランドを中心に展開しているように、中国メーカーは買収や提携をした認知度の高いブランドをうまく活用しようとしているわけだ。
とはいえ、もちろん、BlackBerryの従来の資産もきちんと活用されており、日本でも昨年3月に発売されたBlackBerry初のAndroidスマホ「BlackBerry PRIV」と同様にBlackBerry DTEKを用いた高いセキュリティーを保っている。
OSはAndroid 7.1(開発コード名:Nougat)を採用しており、Google Playストアにはもちろん対応し、GoogleによるAndroidの月例セキュリティーパッチを行うとしている。
最大の特長である前面QWERTYキーボードは、キー部分もタッチパッドのようにタッチ操作にも使え、スペースキーにセンサーが内蔵され、指紋認証にも対応した。
加えて、BlackBerry PRIVと同じくキーボードショートカットにも対応し、受信トレイなら「I」、地図なら「M」を押すなど、最大52のカスタマイズ可能だ。
一方、BlackBerry PRIVでは縦にスライドして現れるQWERTYキーボードだったため、通常は普通のスマホと同じようなほぼ全画面ディスプレイだったが、BlackBerry KEYoneでは前面QWERTYキーボードのため、画面はやや小さくなっている。
そのためやや特殊なフルHD(1080×1920ドット)よりも縦に300ドット少ないアスペクト比3:2の約4.5インチ1080×1620ドットIPS液晶(約434ppi)となる。
BlackBerry PRIVと比べるとやはり画面が小さくなったことは現在の全画面でタッチ操作するスマホの主流からすると特に片手操作がしにくいと思われるが、逆に両手で持ったときのハードウェアキーボードの快適さはソフトウェアキーボードにはないものだ。
また両方のメリットを持ったのがBlackBerry PRIVのスライド式キーボードとなるわけだが、やはりキーボード主体で利用するならスライドするのが面倒だったりもするので、BlackBerry KEYoneのようなスタイルが良いという人もいるだろう。
最近ではデザインや機能も含めてどれも同じような製品が多い中で、これぞ「ブラックベリー」とも言うべきアイデンティティーの前面QWERTYキーボード搭載機種が販売されるのは嬉しいところだ。今後も地道に販売を継続して欲しいものである。
●BlackBerry KEYoneの主な仕様
画面 :4.5インチ1080×1620ドット液晶
大きさ :149.3×72.5×9.4ミリ
重さ :180g
本体色 :ブラック
SoC :Qualcomm製「Snapdragon 625」(2.0GHz×8コア)
メモリー :3GB RAM
ストレージ:32GB Flash ROM、microSDXCカード(最大2TBまで)
バッテリー:3505mAh(取外不可)
カメラ :背面約1200万画素、前面約800万画素
通信 :Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
位置情報 :A-GPS・GLONASS・BeiDou2・OTDOA
センサー :加速度、環境光、照度、ジャイロ、磁気、指紋、電子コンパス
端子 :3.5mmイヤホンマイク端子、USB Type-C端子
その他 :NFC、FMラジオ
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