まとまった休暇がほしい……

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日本の企業で働く人のうち、「1年間の休日数に満足」と答えた人の割合は35.8%で、4割に満たないことが、人材派遣・紹介サービスのランスダッドの調査でわかった。2017年6月20日に発表した。

性別・年代別では20代女性が、業種別では学術研究や専門技術業、運輸・郵便業、医療福祉業で満足度が低い傾向にある。

7割近くが休日数に「不満」を示すなか、ランスダッドによると、休日数の満足度が低い層では8割以上の人が、その理由に「未消化の有給休暇が多い」「まとまった休暇が取りにくい」を選んだという。

一方、休日数の満足度が高い層でも、45.8%が「未消化の有給休暇が多い」と感じており、有給休暇の消化が満足度に直接的には繋がらないと推測している。その反面、「まとまった休暇が取りにくい」の割合は「未消化の有給休暇が多い」より10ポイント以上少なく、満足度が低い層の半分以下であることから、満足度の高い層ではまとまった休暇がある程度取得できている傾向であることがわかった。

また、休日に最も重視することは「体を休めること」。休日数が増えたとしても最も重視する項目は変わらない結果から、休日の多さより、まとめて休暇を取れる環境づくりが必要とみている。

今回の調査結果について、ランスダッドはJ‐CASTニュースの2017年6月20日の取材に、「日本は諸外国に比べて、まだまだ有給を取りづらい状況にある」と話した。