張本智和【写真:Getty Images】

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世界選手権3回戦…怪物の快進撃止まらず、水谷撃破に続き完勝、メダルまであと2勝

 卓球の世界選手権(デュッセルドルフ)は2日、男子シングルス3回戦で史上最年少で日本代表に選ばれた13歳・張本智和(エリートアカデミー)が世界ランキング100位の21歳、廖振テイ(台湾)に4-0のストレート勝ち。圧巻の戦いぶりで、16強進出を決めた。前日の2回戦で日本のエース・水谷隼から大金星を挙げた天才少年の勢いは止まらない。

 ドイツの地に現れたワンダーボーイはどこまで突き進むのか。日本の13歳が台湾の新鋭を寄せ付けず、ついに世界のトップ16に駒を進めた。

 何度も「チョレイ!」が響き渡った。第1ゲームは中盤に5連続ポイントを奪い、11-7で先取。第2ゲームはデュースとなったが、10-10から2連続ポイントを取って12-10。勝負所で集中力を発揮した。第3ゲームを11-8でものにすると、最後まで相手を寄せ付けず、圧倒した。

 今大会、史上最年少で日の丸を背負った13歳。前日の2回戦ではリオデジャネイロ五輪銅メダルの27歳・水谷を4-1で破り、日本のみならず、世界に衝撃を与えた。

 国際卓球連盟(ITTF)は「衝撃の番狂わせ」と伝え、各国メディアも速報。世界のファンから「未来の世界ランク1位だ」と称賛されていた13歳の勢いは3回戦でも止まらなかった。

 日本史上最年少メダルまで、あと2勝。1つずつ階段を上がるごとに世界の注目は集まっていく。

【張本の今大会成績】

1回戦 4-0 ヌイティンク(106位=ベルギー)
2回戦 4-1 水谷隼(6位=日本)
3回戦 4-0 廖振テイ(100位=台湾)