IKEAの低価格スマート照明TRÅDFRIがSiri /Alexa /Googleアシスタントに対応。声で操作可能に

 

スウェーデン家具販売会社IKEAが、スマート照明TRÅDFRIシリーズをAI音声アシスタントに対応させると発表しました。対応するのはアップルのSiri、アマゾンのAlexa、そしてGoogleアシスタント。

さらにIKEAはスマートホーム製品全体をアップルのHomekitに統合するとのこと。 IKEAのHome SmartビジネスリーダーBjörn Block氏は「われわれはコネクテッドホーム分野の製品が高価かつ複雑すぎることに疑問を呈します。IKEAのスマートホーム製品は人々のニーズに沿い、スマート家電製品の相互使用をより簡単にします」と語りました。

たとえば最も早い時期に出てきたスマート照明の一つ、フィリップスHueシリーズは、そのコントローラーHue Bridge2.0が60ドルと、高性能でありつつもやはり価格の高さが気になります。これに対しIKEAのTRÅDFRI Gatewayは30ドル。半分の価格ですむとのこと。

もっとも、Hue Bridge2.0は最大50個のHueシリーズを扱える一方で、TRÅDFRI Gateway の接続台数は不明。よって単純比較はできないものの、それらで制御するLED電球の最低価格も、HueよりTRÅDFRIのそれのほうが3ドルほど安価になっています。つまりLED電球の使用場所が増えれば増えるほど、全体コストの差は広がっていくというわけです。

これまでの高性能はスマート照明やスマート家電製品は、懐に余裕のある層が気まぐれで未来感を味わうための製品とも言えました。IKEAはそれを、少しでも庶民層へと引き下ろしてくれそうです。

ちなみに、TRÅDFRIシリーズはIKEAが今年3月にまず英国から販売を開始した製品。ですが記事執筆時点で日本のIKEAのウェブサイトをのぞいてみれば、スマート照明のページは一応用意してありました(製品はなし)。ページがあるのなら、しばらくしてそこにTRÅDFRIシリーズが並ぶ可能性もありそうです。