日本の格闘技の振興を図ろうと発足した格闘技振興議連(撮影:小木曽浩介)

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空手、柔道、相撲や、K−1、PRIDE(プライド)など日本の格闘技の振興を図ろうと、民主党の国会議員がつくる格闘技振興議員連盟の設立総会が28日、東京都千代田区の衆議院第一議員会館で開かれた。会長には野田佳彦元国対委員長、事務局長には発起人でもある樽井良和衆院議員を選任。格闘技を青少年教育に生かすことや、スポーツエンターテイメントとしての経済効果と日本のイメージアップ効果を視野に入れて、超党派で活動していく方針などを決めた。

 同議連は衆参両議員36人で構成。開会とともに、11日に脳幹出血で急死したプロレスラー橋本真也さんの冥福を祈り、出席者全員で黙とうを捧げた。続いて、樽井氏が「わが国の強みである格闘技を国の代表的スポーツとして認識し、日本を世界の格闘技のメッカとして位置付け、アピールし、振興に向けての具体的施策を打ち出したい」と設立の趣意を述べた。

 会長に選ばれた野田氏は「格闘技を愛している仲間が集まった。アイデアを出して汗をかいて、日本のメッセージを内外に発信するため盛り上げていこう」とあいさつ。

 出席した議員からは「若者がスポーツに燃えるように、政治にも燃えてくれるよう、日本全体に普及させるエネルギーを学びたい」「戦後、復興できたのは武道の魂があったから。『礼に始まり、礼に終わる』など、子どもにもいい見本になる」などの意見が上がった。また、4年に一度の世界一決定戦開催や、格闘技博物館をつくる構想なども出された。【了】