孤独なのに至福を得られるスマホの連打ゲーム!根強い人気の秘密は、ストレスも吹き飛ぶ無心の境地?

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ゴールデンウィークも終わり、7月までは祝日がない。
この時期は、気温も、湿度も、上昇しはじめ、なにかとモヤモヤ、ストレスも上がる季節。

日頃から、仕事で頭を酷使して疲れがたまってしまっている人も多いだろう。

そんなときこそ、スマホの連打系アプリでストレス発散してはいかがだろうか。
実際、通勤電車の中では、スマホを一心不乱に叩いている人を見かけることは多い。

人は、なにも考えず、ただ画面をタップし続けるひととき、至福の時間を過ごせるのかもしれない。

日テレの「月曜から夜ふかし」という番組でも、街ゆく人に「(スマホで)どんなアプリを使っているか」を聞いたところ、連打系アプリを楽しんでいるという人が複数人いた。

普段、新しい企画を考えたり、マーケティングしたり、ストレスのたまる仕事をしている現代人にとって、スマホの「連打系アプリ」は、ストレス解消にもっとも役立っているのかもしれない。

●ひたすらキャベツを千切りする「直感☆千切り」
制限時間内に、どれだけキャベツを千切りできるかを競うゲーム。ゲームは4人まで遊べ、もちろん1人で遊ぶこともできる。




まずは何人で遊ぶかを選択し、次にプレーヤーの名前を入力する。名前は入力しなくても次に進める。そして2回トライし、合計点でスコアが決まる。

筆者も挑戦してみた。
まずは利き手の人差し指1本で。だいたい70切り程度。
次に人差し指と中指の2本で挑戦すると、100切りを超えた。
左右の人差し指でもやってみたが、こちらも右手の指2本とほぼ同じ結果だった。
親指2本はなぜかタップが認識されづらく、意外とスコアが伸びなかった。

結果は、スコアとともに「あなたの千切り技術はとんかつ屋の主人級」などとレベルも表示される。時間は1回10秒程度なので、電車一駅間でも十分楽しめる。



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●マッチョな兄貴が海の上を走り続ける「海の上の筋肉兄貴!」
右足が沈む前に左足を前に出し、海の上を走り続けるという設定。画面をひたすら連打するのみだ。こちらは、キャベツの千切りと違って時間制限はない。




「筋肉ムキムキの姿で海の上を走る」というビジュアルは好みが分かれるところだが、水しぶきなどの描写がなかなか美しく、筆者はかなり頑張ってしまった。

実際には、おそらく不可能な海上走りだが、このゲームの場合、結構走り続けることができる。人差し指と中指2本で連打→疲れたら両方の人差し指で連打を繰り返し、240秒(4分)過ぎで力尽きてしまった。




あまり夢中になりすぎて、腱鞘炎にならないよう気を付けたほうがよいかもしれない。
終了するときは、上部を下にスライドしてボタンを表示し、「戻る」ボタンを押そう。

●左右のペダルを交互にタップして坂道を激走「鬼こぎ」
画面上に表示される自転車のペダルを左右交互に連打し、坂道を登るゲーム。背後から迫り来る針の壁や落石にぶつからないよう、ペダルの速度を調節する必要があるので、前述の2つのアプリの「ひたすら連打」とは少し毛色が違う。




筆者が試したところ、350m進んだところで一度画面がボーズ(一時停止)の状態になり、指を休ませることができた。




その後はスクロール速度がアップし、自転車のスピードもアップする。背景の建物がビュンビュンと流れていくことでスピードを体感することができ、爽快な気分を感じることができた。

キャベツを切る、海の上を走る、自転車をこいで疾走する…
シチュエーションは違えども、共通点は、無心に「画面を連打」することだ。

これが、予想以上にストレス解消になるのだ。
スマホの連打系アプリは、誰の目をはばかることなく、いつでも、どこでも、僅かな時間で没頭できる。

日常生活のストレスや心労などをため込む前に、一心不乱に連打して俗世間から解放されることで、ストレスも解消されるかもしれない。


こうした自分だけの至福な時間を獲得できることが、連打系アプリが根強い人気を続けている理由なのかもしれない。


内藤由美