エイバル乾、バルサ戦で驚愕の2得点! 日本人初の一撃に現地紙「なんというゴール!」と絶賛

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リーガ最終節バルセロナ戦で先発の乾、前半7分に左足ダイレクトで先制弾

 エイバルのMF乾貴士は現地時間21日、リーガ・エスパニョーラ最終節バルセロナ戦に先発出場。

 日本人史上初となる対バルサ戦での得点となる先制ゴールを含む、驚愕の2得点をマークした。

 乾はこの日も左サイド2列目でキックオフの笛を聞いた。前半5分には左サイドでボールを受けるとドリブル突破を開始。マッチアップしたDFセルジ・ロベルトのタイミングを外してゴール前に際どいクロスを送り、コンディションの良さを感じさせた。

 すると同7分、乾がカンプ・ノウに沈黙をもたらす。MFアンデル・カパが上げた右サイドのクロスに対して、左サイドでフリーとなると左足ダイレクトで合わせて先制ゴール。逆転優勝を狙うバルサの勢いをそぐ今季リーグ戦2点目に、乾は喜びを露わにした。

 その後はイニエスタ、メッシらのゲームメークからルイス・スアレスがフィニッシュに持ち込むなどバルサの攻勢が続いた。しかし前半44分には再び乾がカットインからのシュートを放つと、GKテア・シュテーゲンがはじき切れず、FWセルジ・エンリクが決定機を迎えるなどバルサ守備陣の脅威となり続けた。

後半17分、バルサGKの頭上を打ち破る

 後半開始直後も左サイドをドリブルで突破し、MFラキティッチをかわすとニアサイドを狙ったシュートを打つなど躍動する。すると同17分、カウンターからパスを受けて左サイドでフリーになった乾が左足ハーフボレー。再びテア・シュテーゲンの頭上を打ち破った。この一撃にはスペイン紙「AS」も「なんというゴール!」と絶賛するほどの一撃だった。

 試合はその後、バルサに怒涛の4ゴールを奪われ2-4と敗戦。敵地で勝利をあげることはできなかったが、今季の乾はエイバルでレギュラーの座を確立。4月にはクラブの意向で日本への一時帰国を余儀なくされた時期もあったが、チームを一時離脱する直前の試合でゴールを決めるなど活躍を見せた。日本人選手にとって“鬼門”と呼ばれるリーガの舞台で、その技術と献身性が通用することを証明した充実のシーズンとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images