いよいよ春のGIシリーズもクライマックスに近づいてきた。今週末は3歳牝馬の頂点を決めるGIオークス(東京・2400m)。そこで、牝馬のことは”UMAJO(馬女)”に聞け、ということで、昨年秋も好評だった旬の美女競馬キャスターふたりを招いて、樫の女王の行方を占ってもらった。



グリーンチャンネルで活躍中の栗林さみ(左)と津田麻莉奈。気合いを入れて、オークスを予想
――今回は3歳牝馬の頂上決定戦ということで、ホリプロを代表するふたりのUMAJOに来ていただきました。栗林さんは昨年のエリザベス女王杯に続いて、津田さんは今回初めてのご登場になります。

栗林さみ(以下、栗林) 古馬ヴィクトリアマイルじゃなくて3歳牝馬オークスということで、この人選ですね。さすがスポルティーバさん、わかっていらっしゃる。

――発言に気をつけないと、知らず知らずのうちに敵を作ることになりますよ(笑)。さて、栗林さんが『教えてVANdaくん!勝ち馬リサーチャー』(グリーンチャンネル)へ出演するようになって、2年目となりました。予想スタイルは変わってきましたか?

栗林 この番組はJRA-VANの各種サービスを最大限活用して、日曜日の展望をする番組なんですが、以前よりもデータをよく見るようになりましたね。例えば、レース傾向でも前走から距離を伸ばしてきたのか、短くしてきたのか、どっちがいいのか、とか。

――去年は「目が血走った馬」とか「ヒラメキ」で買っていたと言っていましたもんね(苦笑)。


津田麻莉奈(以下、津田) 基本、私もデータ派で、過去10年の傾向とか、騎手や調教師のそのレース、コースの相性で組み立てます。だいたい週の中ほどからは、ずっと週末の競馬のことを考えていますね。調教動画とか過去レースの映像をスマホで見ていると、あっという間にその月の通信速度制限になっちゃって。無駄にWi-Fiのエリアに詳しくなります(笑)。あとは、最終決断として当日のパドックの様子も加えます。


データを徹底的に調べ上げるという津田――パドックはどういう点を見ます?

津田 専門家ではないので、どこがどういいというのはないんですけど、好みの雰囲気というのはありますね。あと、もう時間さえあれば、その週末のメインに出る馬の過去の映像はレースからパドックから全部見まくります。そうすると、その馬のいいとき、勝ったときの様子も見ておけるので、当日のパドックで比較の参考になりますよね。ただ、パドックでの決断が、いいことも悪いこともありますけど(苦笑)。

――いいこと、悪いこと、それぞれ印象に残っているエピソードはありますか?

津田 いい思い出としては、去年の大阪杯のアンビシャスですね。当初はキタサンブラック本命だったんですけど、パドック映像でアンビシャスを見て、もう今日はこれしかない! とお財布の中の全財産をアンビシャスに。去年の春ごろは、アンビシャスのおかげで生きていけました(笑)。悪かったのは、おととしのそれこそオークスで、ルージュバック本命のつもりが、ココロノアイに気持ちが動いてしまって……。でも、トータルではパドックのインスピレーションに従う方がいいですね。

栗林 私はパドックでは、まだこれといったいい思いはしていないですねぇ。目が合ったりする馬とか、買ったりしちゃうんですけど。

津田 乙女か!(笑)

栗林 むしろ買い目が無駄に増えて、本来の予想だけならプラスだったレースでも、結局取りガミになったりとか(笑)。ただ、雨だったり重馬場だったりすると、穴っぽいのが来てくれて、プラスになることはあるんです。



「広いコースの予想は苦手」という栗林。オークスは大丈夫か?津田 私は逆に不確定要素が増える雨は苦手というか、見(ケン)しますね。そういう穴馬ってどうやって見つけています?

栗林 コース実績があるのに人気の盲点になっている馬とか、以前に人気だった馬は条件さえ合えば走ると思うので、My注目馬としてJRA-VANでクリップしていますね。

津田 あれ、どんどん増えていっちゃいますよね(笑)。私も、番組(グリーンチャンネル『先週の結果分析』)で扱う「馬券Summary」というのがあるんですが、「特殊な馬場だった今年の1回中京競馬の2、3週目で逃げ・先行して負けた馬は次走で注目」とされていたので、全部チェックしましたもん。

――それから、津田さんは「千直(新潟芝1000m)マスタ――」だとか。

津田 そうなんですよ。同じ条件を見続けていくことで何かが見えてくる、とよく言われますので、ひとつ極めようと思いまして、新潟の芝1000mのレースは点数が多くなっても、全部買うことにしています。特殊な条件なので、物差しになる馬が必ずいるんですよね。去年の10月のレース(10月23日、3歳以上500万下)でも8万円ぐらい儲けて、おかげで暮れの香港国際競走も見に行くことができましたし。今年最初のこの条件のレース邁進特別(4月29日、4歳以上1000万下)もきっちり3連単を仕留めました!

栗林 馬もそうですけど、予想でも得意なコースとか条件ってありますよね。私は広いコースが苦手です(笑)。

津田 小回り巧者か(笑)。私は中央じゃないですけど、門別と船橋は相性がいいですね。

――――ですが、今回は広々とした東京コースで行なわれるオークスの展望です(笑)。では、まずおふたりの印から。


津田   ◎ アドマイヤミヤビ
     〇 ソウルスターリング
     △ フローレスマジック
     △ モズカッチャン
     △ リスグラシュー
     △ レーヌミノル

栗林   ◎ アドマイヤミヤビ
     〇 リスグラシュー
     ▲ ソウルスターリング
     △ フローレスマジック
     ☓ レーヌミノル
     ☓ ヤマカツグレース
     ☓ ハローユニコーン

津田 桜花賞は正直、レース結果にひっくり返りそうになりました。というのも、3連単で10万超えの馬券を獲った夢を見たんですよ。しかも、ソウルスターリングとリスグラシューの2頭軸マルチで。ところが、いざ予想の段階で相手を4頭に絞り込まねばならなくて、そこで切ったのがレーヌミノルだったんです……。だから、なんとかオークスではこれを取り返したい(笑)。

――オークスは、3歳牝馬にとって未知の距離がまず課題になると思いますが。

津田 データで振り返ると、この時期の牝馬って距離適性とかよりも、力でどうにかなっちゃうみたいなんですよね。紛れがあるとしてもデータに当てはまる馬ですし。

 そこで、本命はアドマイヤミヤビです。もう2月のGIIIクイーンC(東京・芝1600m)の時点で決めていました。東京コースは2戦2勝。桜花賞はもう普通のレベルの馬場でなかったので(※発表は稍重)、度外視でいいと思います。それと、実は管理する友道康夫厩舎は今年5月14日までに17勝しているうち、9勝が芝2400mなんですよ。

栗林 私もアドマイヤミヤビです。桜花賞は馬場もそうでしたし、距離も合わなかったと思います。他の馬とも比較して、芝2400mが最高に合うのはこの馬だと思いました。

ふたりの本命が一致! アドマイヤミヤビ(左)が東京コースで巻き返す photo by Miura Koichi


津田 この馬が負かしたカデナ(弥生賞1着)やアエロリット(NHKマイルC1着)がその後に結果を出していますから、それを物差しに考えると相当強いですよね。前走の大敗で評価が落ちてほしいんですけど、やっぱり人気になっちゃいますかね。

 ただ、データではソウルスターリングもめちゃくちゃ当てはまるんですよ。むしろ、データ上ではこの馬だ、と言っているくらいで。桜花賞もあれだけ手前を替えながら3着ですから、めっちゃ強いはずで、当然巻き返してくるはず。心配なのは雨ですけど、桜花賞ほどの特殊な馬場にはなかなかならないと思いますし。

栗林 私はソウルスターリングを3番手の評価にしました。2番手がリスグラシューで。勝ち切れないですけど、安定感はソウルスターリングに負けていないです。

――東京コースの2歳重賞アルテミスS(芝1600m)でも大外から強い競馬で勝っていますし、桜花賞でも馬場を苦にしなかった分、初距離も適応しそうですよね。

栗林 ソウルルスターリングはお母さんのスタセリタも、芝2000mがベストだった、とルメール騎手が言っていたと聞いています。とはいえ、この上位の3頭は正直三つ巴という感じですね。

津田 安定感でいえばフローレスマジックも。クイーンCではアエロリットに先着していますし。それと、フローラS(東京・芝2000m)でオークス出走権利を獲った馬が本番でも来るケースは、フローラSで10番枠よりも外だった場合というデータもあって、それに合致するんです。

 そのフローラSを勝ったモズカッチャンは、オークスで穴になりやすい「キレ味」タイプ。本番までの出走レースで、メンバー中上がり最速タイムをマークしたことのある馬が穴を開けやすいんです。しかもハービンジャー産駒と和田竜二騎手はともに今年絶好調。懸念を挙げるとすれば、当日の馬体重ですね。モズカッチャンはたぶん人気になりづらい名前ですし(笑)。


栗林 私は追い込み勢ではハローユニコーンに注目しています。忘れな草賞(阪神・芝2000m)組はやっぱり気になるんですよね。

津田 忘れな草賞組は勝つか、どこにもいないかの両極端ですから、人気がないようなら単勝を買っておいたほうがいいかもですね。

――おふたりとも、桜花賞馬レーヌミノルはヒモで印をつけていますね。牝馬のダイワメジャー産駒はどうしても良績がマイル以下ですけど。

栗林 でも、桜花賞の勝ちっぷりは侮ってはいけないかなと思いました。

津田 馬場が合ったというのはあると思いますが、強い内容だったと思います。しかも池添騎手はオークスと相性がいいですからね。データ的には、オークスで3着以内に来た桜花賞馬の桜花賞平均勝ちタイムが1分33秒9、逆に来なかった馬の平均が1分34秒9、レーヌミノルが1分34秒5だったので、さて、これをどう捉えるかですね。

 印は回しませんでしたけど、アドマイヤミヤビとソウルスターリングの2頭を軸に、桜花賞組は全部押さえておくつもりでは考えています。

栗林 リスグラシューはまた2着だったりしますかねえ? これでアドマイヤミヤビの2着だったりすると、3戦連続GIで違う馬の2着という変な記録が(笑)。


津田 他の馬に先着したのに、今度はお前か! みたいな(笑)。
 
 でも、今年のオークスは強い馬が揃って順調に出てきて予想が楽しいですね。あとは当日のパドックで「これ!」という馬がいたらツイッターでお知らせします!

栗林 私は当日になって惑わないよう、パドックを見ないように……と言いながら現場にいると思います(笑)。

(栗林さみプロフィール)
ホリプロアナウンス室所属。新潟県出身。テレビ新潟のアナウンサーを経て、2012年にフリー。2014年からグリーンチャンネル『中央競馬全レース中継』の進行などを担当。ラジオNIKKEI『Heart & Life〜ありがとうを言わせて〜』で今月よりパーソナリティーを務める。
ツイッターアカウント @sami0104

(津田麻莉奈プロフィール)
ホリプロアナウンス室所属。奈良県出身。大学卒業後はSDN48の2期生として活躍。卒業後はタレントとして各種メディアで活動中。競馬関連ではグリーンチャンネル『先週の結果分析』ほか、『楽天競馬”ポッ”イントもらっちゃおう大使』として、イベントなどに多数出演。
ツイッターアカウント @tsudamarinal

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