敵地マリナーズ戦で先発し、力投を見せたレンジャーズ・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

写真拡大

勝利に貢献する力投、洞察力も称賛「相手の打者を読むことに長けている」

 レンジャーズダルビッシュ有投手は5日(日本時間6日)の敵地マリナーズ戦で先発し、7回116球を投げて6安打5奪三振4四球で1失点(自責1)と力投をみせた。勝敗はつかなかったものの、毎回ランナーを出しながらも粘りのピッチングをみせた日本人右腕を、ジェフ・バニスター監督は「この男はピンチを乗り切る術を知っている」と称賛したと球団公式サイトが伝えている。チームは延長13回にオドールが決勝2ランを放ち、3-1で勝利した。

 敵地セーフコ・フィールドでダルビッシュは我慢のピッチングを見せた。毎回ランナーを出し、5度も先頭打者の出塁を許す苦しいピッチング。116球を投げ、ストライクは69球。6安打4四球でも要所を締めるピッチングで1失点に抑え、ハイ・クオリティ・スタート(7回以上を投げて自責2以下)を達成した。

 記事によると、5時間2分の死闘の末に勝利を手にしたバニスター監督はダルビッシュの底力を絶賛している。

「この男はピンチを乗り切る術を知っている。彼は本当に得意としている。お見事と言ってもいいほどだ」

 そして、洞察力も高く評価。指揮官は「彼は相手の打者を読むことに長けている。彼らのスイングを見切っているんだ。彼は変化球を生かすために、ファストボールも活用していた」と話したという。

 節目のメジャー50勝目はお預けとなったが、防御率は2.76。エースの面目躍如のピッチングとなった。