実地試験中の「モンスターウルフ」。目などを光らせて野生動物を追い払う(札幌市で)

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 目を不気味に光らせ、鳴き声で野生動物を追い払う「オオカミ形かかし」の実地試験が札幌市の果樹園で進んでいる。

 名前は「モンスターウルフ」。機械部品などを手掛ける北海道奈井江町の会社、太田精器が作った。特に夜、鹿や熊などから農地を守る。

 オオカミに似せた本体の長さは60センチ。目などに発光ダイオード(LED)、頭の中にスピーカーを装備した。赤外線センサーで動物を探知すると、光や約40種類の音で威嚇する。タイマーで決まった時間に動かすこともできる。

 試験は昨年12月に始め、鹿がリンゴの木を傷つけたり、芽を食べたりする被害が設置前の約10分の1に減る成果を上げた。6月までに売り出す予定。同社の太田裕治社長は「氷点下20度でも動いた。鳥獣被害で困る農家を助けたい」と話す。(富永健太郎)