『Soup』と『春の歌』を通して、視野がすごく広がった

いままで以上に、広く世間に名前が知られるようになったのは、TVドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の主題歌『Soup』の影響があったと思います。
去年の今頃、福山(雅治)さんの『Soup』を歌わせていただいたんですけど、デビューしてからそれまでにミニアルバム、アルバムとリリースしていて、人の曲を歌ったことがなかったんです。
すべてオリジナルだったんですね。
でも『Soup』のときは、藤原さくらという人間が、福山さんから曲を提供してもらうっていう感覚が一切なくて。ドラマの中で、福山さんが演じた神代広平さんという人が曲を書いて、私が演じた佐野さくらが歌詞を書いて、それを歌うっていう形だったので、レコーディングのときも役になりきって歌わなきゃいけなかった。全部、役作りの一環としてやらせていただいたので、すごく大切な曲ではあるけど、『春の歌』とはまたちょっと違うのかなと思っています。
なるほど。すべて役の延長だったということですね。
だから、当時も「人の曲を歌うことに抵抗はないんですか?」って聞かれることがあったんですけど、全然なかったんです。『春の歌』も、スピッツさんからとっても大切な曲をお借りして、私にとってもそれがすごく大切な曲になったなという感覚です。いろんなご意見はあると思うんですけど、私の『春の歌』を聞いて、「元気が出た」と言ってくださる人もたくさんいますし、歌ってよかったなと思っています。
今後の曲作りでは、もっとご自身の色も出していきたいと思いますか?
『Soup』や『春の歌』で私を知ってくれた人にも、「こういう曲も歌ってますよ」という楽曲を聴いてもらいたいとは思っています。音楽ってけっこう漠然としてるじゃないですか。だから、「『Soup』や『春の歌』はこっちで、私がやりたいのはこっち」とか、そういうことじゃないとは思っていて……。きっといろんな私がいていいと思うので、この2曲を通して視野がすごく広がったなって思います。この曲を歌ったらどんな人に届くんだろうって、もっとまわりのことが見えるようになりました。
世界が広がった感じでしょうか?
ドラマに出る前に、「ここが私の世界だ」と思い込んでいたものがパッと開けたというか。「こんな景色もあるんだ」って。具体的に言うと オリコン順位とか(笑)、それまでは私には関係ないものだと思っていましたから。自分がシングルを出すとも思ってなかったですし。でも、私にとってそれはすごく大切なことだったと思います。
そうなんですね。
5月にアルバムが出るんですけど、『Soup』と『春の歌』に成長させてもらった部分や、以前とは変わった部分もありつつ、ちょっと原点回帰した曲もあるので、「あ、こういう曲も歌ってるんだ」っていうふうに聴いてもらいたいなと思います。

どんな仕事をしても、きっと全部が音楽につながっていく

『3月のライオン』に登場するプロ棋士たちは、生活の全部を仕事に費やしています。藤原さんは、仕事とプライベートのバランスをどうとっていますか?
このお仕事はけっこう「公私混同」というか。「休みだよ」って言われても締切がすぐそこにあるから(笑)、どう考えてもどこか自由な時間に曲を作らないといけない。ライブがあるので、土曜日も日曜日もないですし…。
音楽以外のお仕事でも忙しいですよね?
今、『ポンキッキーズ』(BSフジ)でMCをやらせていただいてるんですけど、めちゃくちゃ面白いんですよ! こうして取材を受けている間にも気づきがあるし、一見音楽と全然関係のないお仕事でも、きっと全部が音楽につながるんだろうなと思います。たとえつながらなくても、すべて私の幅になってくると思うので、やりたいことは全部やるようにしていますね。楽器も、気になる楽器は全部やりたいです。
ギター以外に練習中の楽器があるんですか?
そうですね。前のライブではウクレレを弾いたのですが、次はピアノをやって、ベースをやってと、少しずつライブで披露するようにしています。「いつまでにやる!」って決めないと、甘えて練習しなかったりするので、むりやり練習するきっかけを作るようにしていますね。
舞台で披露するレベルまでもっていくのは大変ですよね?
高校生のとき、『モルダウ』(スメタナ作曲の交響詩「わが祖国」の第2曲)がすごく好きで、1年間、『モルダウ』を練習するために、ピアノのレッスンに通ったことが(笑)。
いきなり『モルダウ』ですか!?
そう、いきなりだったから「フォームがなってない!」ってそこから叩き直されました。しかも、もう『モルダウ』は弾けなくなったので、何のために通ったのかわかんない…(笑)。また改めて、次はピアノで曲を作れるようになりたいなと思っています。きっと、ギターで作る曲とは変わってくるので、それも面白いなと思いますね。
プライベートについても教えてください。最近ハマっていることは?
東京に出てきてからフラメンコを習い始めたんです。ずっと行けていなくて、最近また通い始めたんですけど、またあんまり行けてないという…。でも続けたいですね、頑張ってます。
フラメンコの楽しさってどんなところですか?
もともと、フラメンコの音楽が好きだったんです。一度、友達のフラメンコの発表会を観に行ったときに、すごく情熱的でカッコよくて。私も歌うか、ギターを弾くか、踊るかしよう! と思って、踊り始めたのがきっかけです。楽しいですね。
フラメンコギターも素敵ですよね。
(フラメンコギタリストの)沖 仁さんがすごく好きで、横で踊るのが夢です!
藤原さくら(ふじわら・さくら)
1995年12月30日生まれ。福岡県出身。A型。10歳のときに父親の影響で初めてギターを手にし、音楽に親しむ幼少期を過ごす。高校進学後、福岡でのライブ活動で徐々に注目を集める。2014年、高校卒業と上京を機にオリジナルアルバム『full bloom』でインディーズデビュー。2015年、ミニアルバム『à la carte』でメジャーデビュー。2016年に初のフルアルバム『good morning』をリリースし、TVドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)にヒロイン役で出演。主題歌の『Soup』は、ファーストシングルながら初登場オリコンウィークリーチャート4位を記録した。2017年5月10日に2ndフルアルバム『PLAY』をリリース。5月27日から全国10都市11公演をまわるワンマンツアーも決まっている。

作品情報

映画『3月のライオン』
【前編・後編】大ヒット上映中!
http://www.3lion-movie.com/

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、藤原さくらさんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2017年5月2日(火)18:00〜5月8日(月)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/5月9日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月9日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき5月12日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 商品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
  • 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
  • 当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
  • 商品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
  • 本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
  • 個人情報の利用に関しましてはこちらをご覧ください。