志尊 淳「自分の本質を隠したり、飾ったりする必要はない」――『春のめざめ』で魅せる新たな姿
俳優として根底にある強い想い「絶対に負けたくない」
- 話題の作品に続けて出演されている志尊さん。俳優という仕事において、ご自身のポリシーや決めごとはありますか?
- 僕は今まで、「こういう作品に出たい!」とかでやってきたわけではなくて。毎回、いただいたお仕事を誠心誠意やっていこう、いただいた役を生きようっていう気持ちでやってきたんですよね。
- なるほど。
- 役として生きること。それから、一緒に作品づくりをするカンパニーの方々と、しっかりコミュニケーションをとってやっていくっていうことを、すごく大事にしてきたので…。
- 客観的に見ると、2011年のデビュー以来、志尊さんはとても速いスピードで役者としての階段を駆け上がっている印象です。
- 僕自身は、ぜんっぜん思わないですね(笑)。客観的にそう見えるというのも、今初めて知りましたっていうくらいです。
- このタイミングで『春のめざめ』という作品の主演が決まるというのも、さらなる飛躍へのステップなのかなあと思うのですが…。
- うーん……わからないですけど、いろんなジャンルに挑戦したいと思っているので、本当にありがたいですよね。
- 「チャンスをつかむぞ!」という感じではない?
- 自分の根底にあるのは、「絶対に負けたくない」っていうことなんですよね。今までも、ことごとくオーディションに落ちてきて。周りのメンバーが受かっていく姿を見て、「絶対に負けたくない、絶対に自分にも色があるはずだ」って思っていて。
- 「色」ですか?
- 誰かを真似たいとか、誰々みたいな俳優さんになりたいとかではなく、自分にしか出せない色を肯定してもらわないと、ダメな気がしているんです。肯定してもらえないのは、自分に足りないものがたくさんあるからだと思うので、とにかく自分というものを……自分自身がよくわかっていなくても、誠心誠意、表現していくことがつながっているのかなあと思います。
- そういう意味では、野心がある?
- そうですね、野心は人一倍あるという自信はあります。負けず嫌いですし。絶対に負けないって。まあ、勝ち負けでやっているわけじゃないんですけど(笑)、そういうものが自分を奮い立たせてくれたのかなっていうのはありますね。
- 今のところ、志尊さんが思う「自分の色」というのは、どういったところでしょうか?
- 筋を通したいんですよね。どんなことに対しても筋を通して、違うものには違うって……今までも言ってきましたし。相手が誰であろうと、しっかり言う。言うからには自分もやらなきゃいけないっていう筋があるので、誠心誠意やってから、意見を言わせていただいたりとか。そういう、ひとつひとつが大事だと思っています。
運転しながら景色を見て、妄想するのが好き(笑)
- さきほど「誰々みたいな俳優さんになりたい」というのはないとおっしゃいましたが、近い将来「こういう俳優になっていたい」というのはありますか?
- あんまりないですね。役を演じる俳優として、どれだけ表現の幅を広げられるかっていうところはあるんですけど。人としてだったら、「頼られる男」になりたいです(笑)。
- それはどんな人ですか?
- 「この人がいれば安心だな、楽しいな」っていう人っていません? なんか僕、そういう人にすごく憧れるんですよ。だから僕はそういう人間になりたい……けど、それがどういう人間なのかわからないっていう矛盾があって(笑)。でも、ゆくゆくはなっていきたいなと。いずれ家庭を築くとしても、頼りがいのあるオヤジのほうが絶対いいじゃないですか。
- 志尊さんのTwitterには、同世代の俳優さんたちと楽しそうにしている写真が多く見られます。こう言ったら失礼ですが、頼られているというより、とても可愛がられている印象でした。
- そうですね、僕はただ笑っているだけなんですけど(笑)。本当に可愛がってくれる人が多くて、嬉しいですね。こんな自分なのに、なんだか自信がつきます。周りのみなさんが気にかけてくれて、自分のためになにかをしてくれるのは、すごく誇りですね。それこそ、映画『帝一の國』は、仲間という意識でやってきたなかで、その一員に加われたのは、誇りだなと思います。
- 最後に、最近ハマっていることがありましたら教えてください。
- 最近ハマってることですか? なにかな? ……ちょっと待ってくださいね(笑)。映画館で映画を観るのが大好きなんですけど、最近は時間がなくて観に行けてないので…。だから、なんだろうな……車の運転ですかね。リフレッシュできます。
- どんな点がリフレッシュになりますか?
- ひとつの現場が始まると、何時間も撮影して、帰ってきて寝るっていう生活になるんですね。そういう生活のなかで……現場に車で行くまでの途中に、いろんな景色を見て、音楽をかけて、「この辺に住んでる人って、どういう生活をしてるんだろう?」とか、妄想するのがすっごい楽しいんです(笑)。
- 完全にドライブですね(笑)。
- そうですね(笑)。そういうときって、妄想以外はなんにも考えていないんですよね。帰りの車でも、「あそこの家、電気がついてるけど、なにしてるんだろう? 家族でごはん食べてるのかな?」とか。そういうことを考えてるだけでも、癒やされます……ヤバいですかね?(笑)
- 素敵なことだと思います。それも全部、お芝居につながっていくんでしょうね。
- どうなんですかね? でも……たしかに、そういうことですよね。「自分がこの環境のもとで生きるとしたら、どうなるんだろう?」とかって考えるのでね。気になっちゃうと、たまに車を停めて、小学校の登下校を見たりとかしますから。すごい怪しい人ですよね(笑)。ごめんなさい、最後、しまりが悪くなっちゃって(笑)。
- 志尊 淳(しそん・じゅん)
- 1995年3月5日生まれ。東京都出身。A型。2011年俳優デビュー。主な舞台出演作は、Dステ 12th『TRUMP』、『タンブリングvol.3』など。テレビでは『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(フジテレビ系)などに出演。映画では『先輩と彼女』、『全員、片想い』、『サバイバルファミリー』などに出演し、2017年にはドラマ『きみはペット』で主演のペット・モモ役に抜擢され注目を集め、さらに、映画『帝一の國』が公開中。
出演作品
- KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 舞台『春のめざめ』
- 原作:フランク・ヴェデキント
- 翻訳:酒寄進一
- 音楽:降谷建志
- 構成・演出:白井 晃(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)
- <出演>
- 志尊 淳、大野いと、栗原 類
- 小川ゲン、中別府 葵、北浦 愛、安藤輪子、古木将也、吉田健悟、長友郁真、山根大弥
- あめくみちこ、河内大和、那須佐代子、大鷹明良
- 企画製作・主催:KAAT神奈川芸術劇場
- 共同製作: ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
- https://www.harumeza.jp/
- 【神奈川公演】
5月5日(金・祝)〜23日(火)@KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ
※5月5日(金)・6日(土)はプレビュー公演
【京都公演】
5月27日(土)・28 日(日)@ロームシアター京都 サウスホール
【北九州公演】
6月4日(日)@北九州芸術劇場 中劇場
【兵庫公演】
6月10日(土)・11日(日)@兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年5月1日- 受付期間
- 2017年5月1日(月)12:00〜5月7日(日)12:00
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