夜中トイレで目が覚めないために!適切な照明について専門家に聞いた

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夜中にトイレへ行き、光を浴びたせいでその後眠れなくなってしまった経験はないだろうか。トイレでは備え付けの電球を使用している人が多いだろうが、実はトイレには適切な明るさというものがある。光や照明に関する情報を配信するウェブマガジン「光育」を運営する遠藤照明に聞いてみた。

■トイレに適した明るさはどのくらい?

住宅やオフィスをつくるときに使われる用語に「照明計画」というものがある。照明計画とは、それぞれの空間や作業に適した光を配置し、安全で快適な環境をつくるための重要な要素だ。

「明るさを表す単位はいくつかありますが、現在の照明計画において一般的に用いられているのは『照度』で、単位はlx(ルクス)です」(遠藤照明)

照度は、単位面積あたりに入射する「光の量」を表す。

「JIS(日本工業規格)では、空間の用途に応じた推奨照度が定められており、住宅のトイレは『75lx』という明るさが推奨されています。75lxという表現は専門的で想像しづらいかもしれませんが、JISで同じ75lxが推奨されている空間には、眼科暗室があげられます」(遠藤照明)

自宅の照明の明るさが分からないという人は、照度計やスマートフォン・タブレット向けの照度測定アプリを利用すると簡単に調べることができる。

■睡眠を妨げないために。夜間に適した照明とは

しかしながら、基準である75lxに合わせると、少し明るすぎると感じる場合もある。

「JISはあくまで目安の一つです。日中は75lxでもよいですが、夜には少し明るく感じると思います。夜に、昼間のような『白く』て『明るい』光を浴びると、睡眠を促進するホルモンであるメラトニンが十分に分泌されず、眠りが浅くなるといわれています。天井など、目に入りやすい高さに照明が設置されていることも、夜間には望ましくありません」(遠藤照明)

これらを踏まえ、夜間のトイレに適した照明手法をいくつか教えてもらった。

「光の色を暖かみのある電球色に変えたり、光の明るさを調整することが可能な照明器具を活用し、夜は日中よりも暗めに設定しましょう。また、目の高さよりも低いところに照明器具を設置する、人感センサー付きの照明器具を活用し、人を感知すると時間をかけて徐々に明るくなるようにする、といった手法があります」(遠藤照明)

そこまで手間を掛けたくないという人は、間接照明のような柔らかい光を置き、目に光が直接入らないようにするという方法がおすすめ。
みなさんも、部屋のインテリアだけでなく「明るさ」までコーディネートしてみてはいかがだろうか。

なお、「教えて!goo」では、「トイレの照明は明るい方が落ち着きますか、それとも暗い方がよいですか?」ということでみなさんの回答を募集中だ。

●取材協力:光育
「光育 ―人が光を育み、光が人を育む― 」をキーワードに、遠藤照明がお届けする光のウェブマガジン。照明の基礎知識から光の可能性を探る大実験まで、光・照明に関する色々なことを好奇心旺盛に収集・発信。照明基礎セミナーやトークイベントなどを通じて、光の文化を育むための活動を続けている。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)