英大衆紙がエバートンMFをゴリラと比較した記事を謝罪 「中傷の意図はなかった」と釈明

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バークリーに関する記事で差別的表現と波紋 同紙記者は出入り禁止に

 イギリス大衆紙「ザ・サン」が、バーでの暴力事件に巻き込まれたエバートンイングランド代表MFロス・バークリーを「動物園のゴリラ」と表現した件に関して、正式に謝罪文を公表した。

 事の発端はコラムニストのケルヴィン・マッケンジー氏によるバークリーに関する記事だった。同氏はリバプール市内で暴力事件に巻き込まれたバークリーについて、祖父がナイジェリア生まれであることを持ち出して、「動物園のゴリラ」に比較。この表現が人種差別的だとして大きな波紋を広げていた。その後、エバートンは同紙の記者に練習場やスタジアムへの出入り禁止を命じていた。

 そして、「サン」紙は22日付けで謝罪声明を公表。電子版でも公開されている。

「弊紙はロス・バークリーの祖先に関しては何も知らず、また中傷の意図は決してなかった」と、差別的な意図があったものではなかったと釈明。「ザ・サンはこの一件による無礼を謝罪します」と綴られている。

 同紙は世界でも最も発行部数の多い新聞として知られる。選手のスキャンダルなどゴシップに力を入れるタブロイド紙で、行き過ぎた表現によって物議を醸すことも多い。今年2月には、エバートンの宿敵リバプールもサン紙の記者を出入り禁止処分としていた。今回の事件は英公共放送「BBC」も取り上げるなど、国内でも一大トピックとなっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images