日本生産性本部によると、今年の新入社員は「キャラクター捕獲ゲーム型」だという。スマートフォンを片手に就活に奔走する学生の姿が、昨年流行したゲームに熱中する人々を彷彿とさせるからだそうだ。これをNHKが4月3日、「ことしの新入社員は『ポケモンGO』型」と報じると「生産性にカケラも貢献しない」と呆れる人が続出した。

「オレが入社した年は『コインロッカー型』というゴミネタだった」

日本生産性本部の「職業のあり方研究会」は、若者の就労支援や教育の専門家らで構成されている。1973年から毎年、新入社員を「○○型」と名付けてきた。かつては「お子様ランチ型」(1978年)、「日替わり定食型」(1986年)といったネーミングもあったが、近年では「ロボット掃除機型」(2013年)、「ドローン型」(2016年)、「消せるボールペン型」(2015年)と流行に便乗しただけの安易なものが目立つ。

コラムニストの小田嶋隆さんは、毎年発表される「〇〇型社員」に対し、「どんなにつまらないオヤジギャグであっても、『○○型社員』よりつまらないということはあり得ない」とかなり手厳しい。

「オレが入社した年に日本生産性本部の馬鹿がオレらに貼ったレッテルは『コインロッカー型社員』というゴミネタだった。『死ね』と思った」

「コインロッカー型」は1980年の新入社員を表した言葉だ。「小じんまりと画一的で、外見も反応もすべて同じ」という理由で付けられたという。

小田嶋さんは、生産性本部そのものだけではなく、これを取り上げるメディアにも怒りの矛先を向ける。

「メディアの記者もいいかげんに日本生産性本部の今年の新入社員大喜利ネタを取り上げるのはやめたらどうだ?あまりにも馬鹿過ぎるだろ。わざわざニュースとしてニュース枠使って伝えてるあんたたちも馬鹿だと思われるぞ。馬鹿なのか?死ぬのか?」

「なんでこんな生産性のないことをやり続けているのか」

ちなみにキャリコネニュースでは3月23日、日本生産性本部が発表するやいなや「今年度の新入社員は『キャラクター捕獲ゲーム型』」という記事を公開した。配信先のニコニコニュースでは「毎年こういうの考えるやつはアホだろ」というコメントが寄せられた。

NHKの報道に対しても「(これ)ほど生産性の感じられない仕事も少ない」と呆れる人が続出している。

「なんでこんな生産性のないことをやり続けているのか」
「生産性にカケラも貢献しない言葉遊びしてることにイラッとする」

新入社員の特徴を的確に分析するならばまだしも、流行したポケモンGOに準えてみたところで何の役にも立たない。多少なりとも面白ければ救いようもあるが、「ダダスベリ」していて少しも笑えないと感じている人が大多数のようだ。