悔しい思いが原動力になって…YouTuberに転身



――それではYouTuberになるまでの経緯を、もう少し詳しくうかがっていきます。

当時23歳くらいですね。それまでにも、チャリティイベントを自分で何度も開いて、チャリティの収益を寄付したりしてたんです。ちょうど、東日本大震災のときもシアトルにいて。「何かしなきゃ!」という思いで。

――具体的に、チャリティイベントではどんなことを?

オーストラリアからピアニストを招聘して、コンサートを開いて義援金を募ったり、そこでオークションを開催したり。NPOのようなことをしてたんです。でも、それをやりつつも、どこかで「これは違うな…」とも思ってて。



――自分のやりたいことはNPO活動ではないと?

“いちボランティアの青年”ってだけなら、これは俺じゃなくてもできるなと。

――「何かしなきゃ!」という思いや「悔しい」という気持ちが、ジョージさんの原動力になっているんですね。

それはすごく大きいと思います。悔しくて「みんなを見返してやる!」という思いで、当時から仲の良かった(カリスマブラザーズのメンバーの)ジローに電話して「やんない?」「やるか…」という感じで、すぐにカメラを買いに行きました。



――NPOでいろんなことをオーガナイズするプロデューサー的な立場から、自身で何かを作るクリエイターの立場になったわけですね。

そっちに行きたいって気持ちが、「何か違う」っていう思いの正体だったんでしょうね。もともと、絵を描くのが好きだった俺が紆余曲折を経て、やっぱり好きなことに行き着いたんだなって思います。

――インターネットやパソコンに関しては、昔から得意だったんですか?

いや、全然。始めたのも相当遅かったです。いま、26歳ですが、僕が高2くらいで、周りでmixiが流行ってて、でもガラケーだからできず(笑)。家にもパソコンがなかったし、何より、家に帰ったら当時はウイニングイレブンしかやってないし…。パソコンを持ち始めたのは、アメリカに行くくらいのタイミングですよ。




カリスマブラザーズ結成。「彼らをリスペクトしてます」



――ネットやパソコンが得意だったからYouTubeで新しいことを…というわけではなかったんですね。カリスマブラザーズの仲間であるジローさん、みのさんとの出会いもシアトル?

ジローは後輩です。みのは同年齢で、最初は顔見知り程度でした。ある飲み会をきっかけに意気投合し、「こいつ、絶対面白い!」って思ったんです。

――シアトルですと、日本人も多いとは思いますが、ふたりはほかの人々とは違った?

違いますね。ジローは僕が唯一、共同生活を送れる男ですね。俺以上にハンパなくゆるい!(笑) でも、野心もあって「普通の人と同じことはしたくない」って気持ちを持ってる。それがあるから、何かをやろうと思ったとき、真っ先に頭に浮かんだんですね。

――みのさんも、ほかの日本人とは違うものを持っていた?

違うものしかない(笑)。あいつは中学で「ロックスターになりたい!」って思って以来、いまに至るまで十数年、1日に2〜3時間のギター練習を一度も欠かしたことがないんです。「動画撮ろうぜ!」と連絡しても、「2〜3時間待って」と言うくらい。僕自身、飽き性なところがあるので、そこはマジでリスペクトしてます。




――ミュージシャン志望の彼をYouTuberの道に誘ったのは?

そこまでの努力をしても(ミュージシャンとして)やっていけないなら、違うアプローチでやってみようって話をしました。

――やはり、ジョージさんにとってあのふたりは特別なんですね。

あんなに面白いヤツらはいないですね。僕、あっちでサッカーをやってて、日本人の人たちとも付き合いはあるし、いろんな人を見てきたけど、面白さとビジネスマインドを持ってるような人って、年々減ってる気がしていて…。

――ジョージさんよりも若い20代前半の世代ですね?

正直、がっかりしてる部分があって、僕の周りでは自分の好きなことや、やりたいことに向き合おうとしている人たちが少なくなってきたなと感じています。だから、UUUMに所属しているアバンティーズのエイジとか、すしらーめん《りく》とかと会うと、しっかりしてるなと思ったんです。

――普通の人たちとは違う?

才能も自分の主張もしっかり持っていて、そのうえで20歳前後で大人たちときちんとコミュニケーションをとって、仕事をしているわけで。そういう意味で、彼らをリスペクトしています。




YouTube業界にも「天才っていっぱいいるんだな」



――少し話を戻しますが、「何かやろう」となったとき、なぜYouTubeだったのでしょう? 決して以前からパソコンが得意だったわけでもなく…。

今後の働き方を考えたんですけど、僕のなかでYouTuberとして働くことって、普通に会社に行って働くことと、すごく大きく変わるわけじゃないって感じたんですよね。

――どういう意味で?

ジョージという人間の価値を最大化するということですね。そして、僕らにしかできないことを仕事にする。YouTubeというのが、僕らのなかでそれを最速で達成できる表現だったんです。「20代のいま、何ができるか?」という野心から始まって、最速で大人たちに認めてもらうにはどうしたらいい? それが、自分の価値を上げてフォロワーを獲得するってことだった。

――YouTuberという職種に“就職”するような?

まさに! 収入とのバランスや影響力という点で、ほかに同じようなことができることがあれば、YouTubeじゃなかったかもしれない。



――順序が普通とは逆のようですが、面白いことをやる自信がありましたか?

やるしかなかったですね。できるかどうかを考えるんじゃなくて、道具を揃えて面白いことを考えようって(笑)。だから、最初はとにかくマネでしたね。ランキングで300位くらいまでの人たちの動画は全部見ました。YouTube業界には、その業界のカルチャーがあるはずだって。

――法則を勉強した?

それを研究したうえで「イケる」って思いました。全部見たとき、技術的な部分も含めて自分たちにも作れるって。

――やはり、どこかでクリエイター的な部分とプロデューサー的な部分が見え隠れする気が…。

カリブラの広報担当って言われてます(笑)。



――実際に活動を始めてみて、外から見ていたYouTube業界と、内部に入って見えてくる世界って違いましたか?

入る前は、ただ、メチャクチャ高い壁か山がある感じでした。それが、中に入ってみるとただひたすら広くて、上を見ると霧がかかってて、てっぺんが見えない。そんな感じでした。上にはひたすら上がいるんだなというのを実感しましたね。「天才っていっぱいいるんだな」って。

――あまり絶望した口調には聞こえませんね。むしろ楽しそうです。

その中にいるから、いろんなことを周りから吸収できるし、成長もできる。その一点から考えても、決して“壁”ではなかったんですよね、むしろ空間が広がっている感じ。

――YouTuber同士の横のつながりも多いですしね。

そうなんです。それがすごく大きい。入ってしまえば、そういう天才とも知り合えますからね。もちろん、そのためには実力が必要だし、だからコラボ企画はすごく緊張するんですけどね。

――YouTuberになってみて、改めていまの目標は?

カリブラとしては、3人のバリューが最高のところで集まって仕事をして…唯一無二のYouTuberになりたい! 個人としては、YouTuber業界の成長とともにプロデューサー的なことや、放送作家のような仕事もぜひやれるようになりたいです。この業界、絶対に変わりますから! そのなかで常に面白いことを探したいです!



【プロフィール】
ジョージ/1991年3月22日生まれ。ジョージ、ジロー、みの3人組でアメリカ・シアトルを拠点に活動しているYouTuber「カリスマブラザーズ」のメンバー。YouTubeチャンネルでは、キャンピングカーでのアメリカ西海岸走破企画やオリジナルの音楽、英語、ドッキリなどジャンルを問わない動画を投稿。3人の個性を放ちながら、面白いモノ・コトを発信している。
【YouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/channel/UCosy7jwSdXUbLbJBYgyRcnw
【カリスマブラザーズ公式Twitter】@CharismaBros
【ジョージTwitter】@CB_george12
【カリスマブラザーズ ファンサイト(CBF)】https://charismabros.fans


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今回インタビューさせていただいた、ジョージさんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:2017年3月30日(木)18:00〜4月5日(水)18:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/4月6日(木)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し)のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月6日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。4月9日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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