日本では恋愛や結婚に淡白な草食系の若者が増えてきたと言われているが、若者が変わってきたのはなぜだろう。中国にも同じような傾向が見られるようになってきたためか、中国メディアの東方頭条は24日、「恋愛しない日本の若者」に関する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では恋愛や結婚に淡白な草食系の若者が増えてきたと言われているが、若者が変わってきたのはなぜだろう。中国にも同じような傾向が見られるようになってきたためか、中国メディアの東方頭条は24日、「恋愛しない日本の若者」に関する記事を掲載した。

 記事は、日本で行われた一部調査の結果を引用し、20代の独身者のうち40%が恋愛を負担に感じ、あきらめていると紹介。特に男性が「性に無関心」なのも現代の若者の特徴だとした。別の調査によれば、性交に興味がない20代男性の割合は、2008年の8.3%から2014年には21.6%にまで増えている。

 恋愛や結婚、性への「情熱の無さ」は自然と子どもを産むことへの意欲消失にもつながっていると指摘。子どもが欲しくないという未婚男性は、2002年には8.6%だったが、2012年にはこの数字が15.8%に、女性も同様に7.2%から11.6%に増えている。

 このような傾向の原因の1つとして、記事は「両親の結婚の失敗」にあるとした。あまり幸せそうに見えない両親の結婚生活を見て、理想の結婚生活が想像できず結婚に魅力を感じないのだという。さらに、日本の性教育が堕胎や性感染、レイプなどのマイナス面を強調しているため、性は「面倒で不潔」なものという印象が植え付けられ、そのうえアニメやゲームなどの「二次元」世界の発展も追い打ちをかけているという。

 また、長期の経済低迷のため仕事が不安定で経済力が低いこと、さらに「職場における女性の地位の向上」にも原因があると指摘。仕事に全力を注ぐ女性には恋愛などする時間もなく、男性に求める条件も高くなるため、条件にかなうような男性はなかなか現れないのだとした。

 少子高齢化は日本にとっても中国にとっても深刻な社会問題である。日本政府も様々な対策を検討しているようだが、晩婚化や少子化は今後も続きそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)