1995年10月スタート
『新世紀エヴァンゲリオン』

NEON GENESIS EVANGELION

※Amazonより

 1990年代最大の話題作といっても過言ではないでしょう。監督は庵野秀明。昨年、『シン・ゴジラ』の総監督&脚本を務め大ヒットを記録したことが記憶に新しいところです。一昨日3月17日までNHK-BSプレミアムでHDリマスター済み高画質&5.1chサラウンドで毎週放送されてたので、ご覧になっていた方も多いと思います。

 1995年の初回放送時は、テレビ東京系列で毎週水曜日夕方6時30分から枠でした。このような衝撃作が夕方のお茶の間にむけて流されていたとは、深夜アニメ全盛の現在からは隔世の感があります。

 物語の舞台は西暦2000年9月13日に起きた大災害“セカンドインパクト”によって世界の人口の半数が失われた世界。その15年後、主人公・碇シンジは、別居していた父碇ゲンドウから突然、第3新東京市に呼び出され、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機のパイロットになることを命じられます。父親との確執やあまりにも急な命令もあり、シンジはパイロットになることを拒みます。その代わりとして現れたのが傷だらけの綾波レイ。そのとき、使徒の攻撃で崩れ落ちてきた鉄骨から、まだ搭乗していない状況ながらエヴァンゲリオンがシンジを助けます。直後、レイに駆け寄り彼女の様子を見て動揺するシンジに、決意が芽生え、エヴァンゲリオンに搭乗することを宣言。初出動でいきなり「使徒」と戦うことになり…。

 本作が放送された1995年といえば、1月に阪神淡路大震災という抗うことの出来ない天災が起き、3月には地下鉄サリン事件という、平和国家と言われて久しかった日本で起こった過去に例のない大型犯罪が起こるなど、時代が人々の暮らしに暗い影を落としていました。そんななか、本作が大きな反響を持って迎えられたのも、今振り返るとうなずけるところです。世界観が明かされないまま進み、謎が謎を呼ぶストーリー展開。毎回、想像を超える造形で現れる使徒。パイロットとなった14歳の少年少女たちの葛藤、成長、そして絶望。親子の確執、交錯する大人達の思い、ラスト2話で描かれたの衝撃的な幕切れ…過去に例を見ない異色作となった本作は、放送中もシリーズ平均7.1%という視聴率を稼いでましたが、シリーズ放送中に発売されたVHSや、1997年初頭から深夜に再放送が行われたあたりから、その認知度を上げていきます。

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NEON GENESIS EVANGELION 2

※Amazonより

 放送終了後も、エヴァ旋風はますます加速。1997年3月に『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』が公開。同年7月にはTVアニメとは別の結末を描いた『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が。翌1998年には『REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』が公開されました(3月24日、31日の2週に渡ってNHK BSプレミアムで『EVANGELION:DEATH(TRUE)2 BSプレミアム版』、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に BSプレミアム版』が放送予定)。

 作品の人気が広まるに従って、オープニング主題歌『残酷な天使のテーゼ』もカラオケを中心に多くの人から支持されるようになり、2010年には日本音楽著作権協会の著作権使用料分配額の1位を記録。本放送から20年以上を経た今でも高い人気を誇っています。

 その影響力はアニメの枠を超えて波及していきます。1996年3月にセガサターン用で発売された最初のゲームから始まり、携帯電話専用ゲームを含めると数え切れないほど多数の作品が発売されています。2004年にはパチンコ『CR新世紀エヴァンゲリオン』が稼働を開始。パチスロの稼働も開始され、それまで『エヴァ』に触れてこなかった層にも広く受け入れられ、2015年には庵野監督監修・メカニックデザイナー山下いくとデザインによる『新幹線:エヴァンゲリオン』が始動するなど、まさに国民的アニメーション作品となっています。

 2006年には、TVアニメの“リビルド(再構築)”として、全4部作の劇場版映画の製作が発表され、2007年に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が公開。2009年には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、2012年には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が公開されました。この後、“完結編”とされる『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の製作が発表されており、期待が高まるところです。

 ちなみにTVシリーズでは、宮村優子さんや林原めぐみさんなど、メインのキャストが、兼役(かねやく)を多く担当しています。思わぬところで聴き憶えのある声が確認できることでしょう。1話から耳をそば立てながら観て、兼役を当ててみるのも一興かも知れません。特に林原さんの“ある演技”には驚かされるはずです。

1995年10月スタートのアニメにはこんな作品もありました。『バーチャファイター』『爆れつハンター』『モジャ公』『あそぼトイちゃん(第2期)』『闘魔鬼神伝ONI』『ドッカン!ロボ天どん』『NOOBOW』『神秘の世界エルハザード』『怪盗セイント・テール』