テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ、ビデオ・オン・デマンド(VOD)ほか動画配信など、すべての映像視聴メディアサービスのユーザー利用実態を、全国5000人規模のアンケート調査を実施し分析したレポート「映像メディアユーザー実態調査2017」(フィールドワークス、映像メディア総合研究所)が、このほどまとまった。

 2015年秋にサービスを開始したNetflix、Amazonプライムビデオの定額制見放題サービスに期待がかかった16年は「動画配信元年」として注目され、テレビ放送番組についても、これまでの「放送」から「パッケージソフトの販売・レンタル」というビジネススタイルに加え、放送直後からの「見逃し配信」の利用が活発化。一方で、AbemaTVやDAZNなどリニアサービスが立ち上がり、注目を集めている。

 VODの利用率は、前年の8.3%から1.0ポイント増の9.3%となった。SVOD(定額制)の利用率は前年から0.6ポイント増え7.4%となったが、TVOD(都度課金制)の利用率は前年を0.7ポイント下回る4.7%であった。VOD全体の利用率が1.0ポイント伸びた要因は、TVODとSVOD併用者が減り、SVODのみ利用者が増えたことがあげられる。利用者がVODサービスを選ぶ基準には、「料金が安い」「料金が月額固定で使いやすい」などコストパフォーマンスの高さを重視する傾向が見られるという。

 よく利用されているSVODサービスの中のひとつ「Amazonビデオ(プライムビデオ含む)」は、VOD利用者の25.8%が利用しており、前年の7.4%からほぼ3倍増となった。「Amazonビデオ(同)」利用者の内訳を見ると、Amazonプライム会員が8割を占めており、「Amazonビデオ」の躍進を支えていることがわかった。

 ユーザーが利用サービスを絞りはじめていく中で、Netflix、Hulu、dTV、そしてAmazonビデオなど、どの映像配信サービスが日本国内で主導権を握っていくのか、今後のユーザー利用動向が引き続き注目される。