カブス・上原浩治【写真:田口有史】

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地元紙に英語で対応「日本で10年間、ここで10年間、投げることが僕の目標」

 今季フリーエージェントでカブスに移籍した上原浩治投手が、2018年シーズンまでメジャーでの現役続行を希望している。地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じたもの。

 記事によると、レッドソックスから加入した日本人右腕は、アリゾナでのスプリングトレーニング中の7日(日本時間8日)、「何歳まで投げ続ける計画なのか?」と質問されたという。

「あと2年。僕は日本で10年間、投げてきた。ここで10年間、投げることが僕の目標です」

 上原は笑顔を浮かべながら「英語で真剣に答えた」という。上原は1999年に巨人に入団し、2009年のオリオールズ移籍までNPBで10年間、活躍した。そして、2013年にレッドソックスで絶対守護神としてワールドシリーズ制覇に貢献した41歳のベテランは、今季メジャー9年目を迎える。

 来季メジャーの舞台を踏めば、メジャー人生もNPBと並ぶ10年間となる。日米球界で10年ずつプレーすることが上原のゴールだという。

 ジョー・マドン監督は百戦錬磨の上原の酷使を避ける方針をすでに公言している。「彼は自分のすべきことを理解している。彼はキャリアを通じて、豪速球を投げる投手という訳ではない。だから、勢いを失うようなことはなかった」と上原について語ったという。

 140キロ台ながら切れ味抜群の速球と魔球スプリット、絶大な制球力を武器にメジャーの猛打者をなで斬ってきた上原は、43歳のシーズンまでメジャーの舞台で輝き続けるつもりのようだ。