10年以上にも渡り、信州のあらゆる情報を伝え続ける無料メルマガ『安曇野(あづみの)通信』。今回はいつもとちょっと変わって、誰もが一度は疑問に思う「マカロニの穴」についての話題を届けてくれました。普段よく目にするマカロニですが、その穴、どうやって開けられているのか…、真相が今、明らかになります。

マカロニの穴の秘密

マカロニの穴をどうやって開けるか、知っているだろうか? そんなこと考えたこともないな…、かもしれない。実は私もそうだった。ただただ、年を重ねていると(馬齢を重ねるなんても言うが^^)こういう素直な疑問にも「はてな?」とも思わず、いろいろ不思議なことにも新鮮な驚きを感じなくなる。

まあそれはさておいて、そんなこと簡単じゃないかとなんとなくわかっているような感じになっているかも知れない。「小麦粉を練ったものを押し出す孔の先をドーナツ型に開けておけばいい…」だって、アハハハハ…。ではそんなことが、実際可能だろうか。

大塚滋著『日本たべもの事始、カレーライスがやってきた』という本の中に、このマカロニの穴の秘密のことが出ている。マカロニの穴は、スパゲッティを抜いた跡だよという有名なジョークがあるそうで、いやジョークじゃなくまじめにそう信じている人も、またそういわれて信じてしまう人もけっこういるんだそうである。著者の大塚さんが、化学の関係の友人の集まりでこの話しを披露したら、みな一様に感心して信じ込み、イタリア人の頭の良さ(!)に感じいっていた…。ただ一人、常に実証を重んじる有名な大学教授は、ほぼ信じながらも「今度マカロニにスパゲッティを突っ込んでみよう」と勇んでいたなんて愉快なエピソードも紹介されている。

ともあれ人間は、孔を見ると、自然に何かが抜けた跡だと考えたり、その穴をなにかでふさいでみたくなる、というのである。

さて、どうやってマカロニに孔をあけるのか。先に書いたとおり、「簡単だ。小麦粉を押し出す口をドーナツ型に開けておけばよい」という人もいるだろう。その人は多分、子供のころ切り絵をしたことがない人。紙をドーナツ型の陰画になるよう切り抜くことは不可能なのだ。いうまでもなく、中の円は支えがないからはずれてしまい、大きな円が得られるだけ。

実はこの問いこそが、13世紀から14世紀にかけての約100年間、イタリア人以外のすべてのヨーロッパ人が抱き続けたクェッスチョンだったともいう。すなわち、これは近世イタリアの門外不出の国家機密だった^^ともおおげさに言えばいわれているようなのである。

さてでは、正解は? 乾したマカロニをちょっとやそこらにらんでいても思いつかないもののようである。それは、先のすぼんだノズルの中に、孔の太さの棒の上に枝が3本出ている(三角形状に配置される)。そしてランのしべ(芯)のような形のピンを入れてドウ(小麦粉をねったもの)を押し出す。ドウは一度は裂けるが、すぐくっついて管状になるというのだ。ちょっとわかりにくいが、絵を描いてみれば容易に理解出来るだろう。ということで、こういう用具がなければ、家での手作りのマカロニというのはちょっと難しいだろう。

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『安曇野(あづみの)通信』

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発刊以来10年、みすずかる信濃はアルプスの麓、安曇野を中心に信濃の光と風、懐かしき食べものたち、 野の花、石仏、植物誌、白鳥、温泉、そしてもろもろ考現学などを、ユニークな(?)筆致でお届け!

出典元:まぐまぐニュース!