クルマを購入する際に必要なコストとして考えなくてはならないのは、購入時に支払う車両本体価格+税金、諸費用だけでありません。購入後のガソリン代や税金といったランニングコストにも気を配る必要があります。そんなコストにこだわるアナタも満足できる高い燃費性能と低価格を両立した5台のコンパクトカーを紹介しましょう。

■トヨタパッソ1.0X /ダイハツブーン1.0X(115万200円・28.0km/L)

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国産コンパクトカーの中で低燃費と低価格を両立しているのが、トヨタパッソ1.0X/ダイハツブーン1.0Xです。車両本体価格は115万200円、JC08モード燃費は28.0km/Lです。さらに先進安全装備のスマアシIIを装着しても121万5000円ですから、かなりコストパフォーマンスに優れたモデルといえます。

トヨタパッソ、ダイハツブーンはダイハツの軽自動車技術を応用したコンパクトカーで、ダイハツが生産しトヨタにOEM供給しています。したがってパッソもブーンもエンブレムが異なるだけで同じモデルと言えます。

搭載するエンジンは1L直3DOHCで、駆動方式に関わらずミッションはCVTが組み合わされます。スタンダードモデルに加えて、丸眼のヘッドライトを装着したパッソモーダ/ブーンシルクという上級仕様のモデルも用意されています。

■日産マーチ1.2S(115万1280円・21.4km/L)

日産コンパクトカーの中で最も小さなモデルがマーチです。マーチのベーシックグレードである1.2Sは車両本体価格115万1280円、JC08モード燃費21.4km/Lを実現しています。アイドリングストップ機構を装着したXは23.0km/Lとなります。

1.2Sの内装色はブラックですが、内装色にプラムを採用したSプラムインテリアというオシャレなグレードが128万7360円で設定されています。ボディカラーにナデシコピンクやカプリブルー、オリーブゴールドなどカラフルな色が用意されているのがマーチの特徴です。

搭載するエンジンは1.2L直3で駆動方式を問わずミッションはCVTが組み合わされます。4WD車はモーターアシスト式を採用し燃費の悪化を抑えています。ボレロやニスモといったカスタムカーを設定し、自分にあったスタイルを選ぶことができます。

■トヨタヴィッツ1.0F Mパッケージ(118万1520円・21.6km/L)

2017年1月にマイナーチェンジを行い、ハイブリッド車を追加したヴィッツにも高い燃費性能と低価格を両立したグレードがあります。それがヴィッツ1.0F Mパッケージで、車両本体価格は118万1520円、そしてJC08モード燃費は21.6km/Lです。

ヴィッツ1.0F Mパッケージはヴィッツのラインナップの中でベーシックグレードとして設定されており、マーチ1.2Sと価格も燃費性能も互角となっています。搭載するエンジンは1L直3で、ミッションはCVTが組み合わされます。ただ、ボディカラーはクリアブルークリスタルシャインなど5色しか選べないのはちょっと物足りなく感じてしまいます。

■ホンダフィット1.3G (129万9800円・26.0km/L)

これまで紹介した3台は120万円以下でしたが、このフィット1.3Gの車両本体価格は129万9800円と約10万円アップします。しかし、JC08モード燃費は26.0km/Lとマーチやヴィッツを大幅に上回っています。

1.3Gはフィットのベーシックグレードですが、センタータンクレイアウトを活かした広い室内、そして1.3Lという排気量を活かしたスムーズな走りは、価格以上のバリューの高さを感じることができます。ボディカラーは6色用意されていますが、間もなくマイナーチェンジを行う可能性があるので注意したいです。

■スズキスイフト1.2XG(134万3520円・24.0km/L)

2016年末に登場したばかりのスズキスイフトも低価格と低燃費を両立したコンパクトカーです。マイルドハイブリッドや1Lターボ車が注目されがちですが、ベーシックグレードのXGは車両本体価格134万3520円。そしてJC08モード燃費24.0km/Lを実現した高いコストパフォーマンスを誇ります。

新開発の軽量プラットフォーム、ハーテクトを採用した軽量・高剛性ボディのボディによる高い走行性能は、他のコンパクトカーとは一線を画した高いレベルを誇ります。しかもまだ登場したばかりの新モデルだけに注目度も高いですし、他のモデルに比べてフルモデルチェンジの心配がないので魅力が色あせづらいと言えます。

(萩原文博)

低燃費と低価格が魅力! エコバランスに優れたコンパクトカー6選【2017年版】(http://clicccar.com/2017/02/25/447846/)