2月6日(月)、エリザベス女王は記念すべき即位65周年(サファイア・ジュビリー)を迎える。英国で即位65年を記録した史上初の君主となるが、女王がこの歴史的な1日を祝う予定はないようだ。

複数のメディアが伝えたところによると、女王はサンドリンガム・ハウスで記念日を迎える予定。王室関係者によれば、この日は公務を行わず、父親であるジョージ6世を偲んで静かに過ごすという。

「女王にとってこの日は、父親が亡くなった日でもあることを理解する必要があります」と『テレグラフ』紙に語るのは、王室元報道官のディッキー・アービター氏。「女王は、自身の長きに渡る在位は、父親ジョージ6世が56歳で逝去したことによってもたらされたものだと考えています。そのため、この日はお祝いの日ではないのです」

「女王は前日には教会に行き、父親のことを偲ぶでしょう。そして当日は、『赤い箱』(女王に届けられる政府関連書類など)に目を通すでしょうが、外出はしないでしょう」

エリザベス女王が即位に関する記念日を大々的に祝わなかったのは、これが初めてではない。2015年、ヴィクトリア女王を上回り在位期間が最長となった際も、女王は感謝の言葉を述べつつ「私が切望したものではありません」と語っていた。

大々的な祝賀式典は見られないかもしれないが、女王の長年の献身を称えて、65周年記念コインのコレクションが発行される。

5ポンドコインには、1947年に21歳の誕生日を迎えた女王の有名なスピーチから、以下の言葉が刻まれている。

「私の人生、長くても短くても、国民への奉仕に捧げます」

※この翻訳は、抄訳です。

From Harper's BAZAAR UK