どうやら「平成」という元号も、もう少しとなった。いよいよお別れとなると、なんとなく名残惜しくなるのが世の常である。

身の周りのもので、平成の年号が記されたものはないか? 探してみたら、あるある! 免許証の交付日や有効期限は、平成で記されている。SUICAの期限も平成の年号だった。いったいこれらの年号はどうなってしまうのだろう? なんとなく落ち着かない、今日この頃だ。

そんな折、ツイッターを検索していると、次のようなツイートを見つけた。

「岐阜県に大正村と昭和村と平成村があるらしいはぇえぇ〜」というコメントだ。大正村、昭和村は、聞いたことがあるような......。しかし、なに、平成村? 大正、昭和、平成と、岐阜県に年号がそろっているとは?

岐阜県東京事務所に電話で確認してみると、「日本大正村は恵那市にあるテーマパーク、日本昭和村は美濃加茂市にある施設ですが、平成の方は関市にある道の駅ですよ」とのこと。

そこでJタウンネット編集部は、「道の駅 平成」に電話で話を聞いてみることにした。

平成に改元された頃、観光客が押し寄せた......?


「道の駅 平成」外観(画像提供:道の駅 平成)

電話で答えてくれたのは、「道の駅 平成」の森成孝さんだ。「ここはもともと平成(へなり)という土地で、平成と書いて、へなりと呼んでいました。『へいせい』と呼ばれるようになったのは、やはり元号が平成になってからです」。

「平成に改元された頃は、テレビや新聞の取材もあり、観光客が押し寄せたと聞いています。車が2000台ほど詰めかけたこともあるそうです」と森さん。「20年ほど前に、道の駅として正式に認定され、『平成(へいせい)』という読み方に統一しました。ブームに乗っかったわけです」。


椎茸すなっく(画像提供:道の駅 平成)

「ここは関市内から下呂温泉に向かう岐阜県道58号線、通称・平成こぶし街道沿いの山深い場所です。椎茸が特産品で、椎茸すなっくが人気です」。椎茸すなっくは醤油、ワサビ、チリ、カレー味の4種類があり、お茶やビールのおつまみにおすすめだ。他に、原木栽培生椎茸、干椎茸、しいたけ茶、舞茸すなっく、玉みそなども販売されている。


「道の駅 平成」売店(画像提供:道の駅 平成)

平成も残りわずかとなってきたが、何か記念のイベントの予定はないか?と尋ねてみた。「そうですね、何か考えないとね......」と森さんは苦笑する。既に、テレビ取材の依頼も何件かあるそうだ。またブームに乗っかってみる、ことになるかもしれない。

昭和村まで約20分、大正村までは約1時間半ほど


日本大正村役場(Opqrさん撮影、Wikimedia Commonsより)

さて、せっかく「道の駅 平成」を訪ねたら、「昭和」「大正」と時間を遡って旅を楽しみたい人もいるだろう。

日本昭和村は関市のお隣、美濃加茂市にある。昭和30年代の里山をイメージしてつくられた、木造校舎や遊具、万華鏡作りなどの体験教室がある。車で約20分の距離だ。

日本大正村は恵那市にあるテーマパーク。大正時代の雰囲気を保存・再現した店舗、資料館、博物館などが軒を連ねている。郵便局や銀行は実際の窓口業務も行っている。こちらは車で約1時間半かかる。

なお、「明治」まで行きたくなった人には、愛知県犬山市に「明治村」があるが、平成から明治まで一日で旅しようというのは、さすがにちょっと厳しいかもしれない。

それにしても、なぜこの一帯に「元号」をテーマにした施設が集中しているのか、不思議といえば不思議である。