各チームが始動して、各選手の張り切った顔が見られるようになってきました。その中でなかなか契約が発表されない主力選手たちがいます。たとえば横浜FMの齋藤学や、鹿島の柴崎岳ははたして、今年どこでプレーするのかまだわかりません。

多分、彼らに焦りはないと思います。僕の時代と違って、今は代理人がさまざまな段取りを取ってくれます。自分で何もかもやらなければいけなかった時代からは大きく変わりました。様々な不安や葛藤はあるでしょうが、選手の負担は少なくなったと言えるでしょう。だからぜひ、新しい環境に積極的にチャレンジして欲しいと思います。

そしてもし望んだ挑戦が出来なかったとしても、多分横浜FMや鹿島はちゃんと席を用意してくれることでしょう。そういうフォロー体制もしっかりしていると思います。

ただ、今回なぜ移籍話が長引いたのかという点については考えなければいけないでしょう。僕はそれが冬の移籍市場だからではないかと思っています。

ヨーロッパでは秋にシーズンがスタートし、春に終わりを迎えます。となると、春から夏にかけての移籍市場は新しい戦力を積極的に取って、新しいチームの組み立てを試すことが出来ます。

ところが冬の市場だと、そこまでに出来ているチームの、欠けたピースを補強することになります。となると、よほどうまく選手のタイプが合致しないと、なかなかすんなりは決まりません。

ですから、海外に行こうと思っている選手は冬の市場の移籍がダメでも、夏にチャンスが広がると思います。ただ、そうなるとJクラブはシーズン途中で主力選手を失うことになり、大きな影響が出ます。

そういう点を考えると、僕はシーズンを秋春制に移行したほうがいいと思います。もちろん寒い地域では、冬の間のホームゲームが大変だという問題は出てくるでしょう。ですが、寒い地域でサッカーをしている例はヨーロッパにもたくさんあります。そのノウハウを輸入してはどうでしょうか。

もちろんコストはかかるでしょう。ただし、大きな放映権料が入ることになったのですから、財源は考えられるのです。確かに資金を成績に応じた賞金に振り分けるのもいいでしょう。ですが、少し遠回りをするように見えても、インフラの整備をすることが未来につながるように、僕には思えます。