株初心者には難しい「株の売り時」はどう決める? 大損する前に「損切り」する「リスク管理」の方法と 儲かっている株を「利益確定」するタイミングを紹介

株初心者のみならず、投資をしているすべての人にとって「株の売り時」は難しいもの。株価が下落してしまったら、「もう少し待てば株価が戻ってくるかも」「せめて買った値段まで戻ってきたら売りたい」と考えてしまいがちです。でもそんなときも、泣く泣く売って損を確定させましょう。現実逃避して「見なかったこと」にしていると、損が大きくなって再起不能になりますよ!
「永久保存版 ゼロから始める株入門」今回はそのなかから、株初心者が大損しないために覚えておきたい「株のリスク管理のコツ」と小さく損して大きく儲ける「売り方のコツ」を紹介します!
■【第1回】「株式投資」って何ですか?
■【第2回】「儲かる株」の探し方
■【第3回】「儲かる株」を見極める方法
■【第4回】「株主優待株」の失敗しない選び方
■【第5回】割安かを知る指標「PER」をサクッと学ぶ
■【第6回】「株価チャート」の見方
■【第7回】「証券会社」の選び方&「口座開設」のしかた
■【第8回】損を小さくする「株の買い方」「株の売り方」
■【第9回】「ネット証券での口座開設」までの流れ
■【第10回】注文画面で株を買う方法
■【第11回】「板情報」の見方
■【第12回】「株で儲ける」3つの方法
■【第13回】株式投資でやってはいけないこと
■【第14回】「配当利回り」って何ですか?
■【第15回】「配当金」の受け取り方
■【第16回】「会社の業績」の見方
■【第17回】「危ない銘柄」を見抜く方法
■【第18回】「PBR」の意味をサクッと学ぶ
■【第19回】「株価チャート」の詳しい見方&使い方
■【第20回】「ローソク足」の見方
■【第21回】「移動平均線」の見方
■【第22回】株価の方向性を「トレンドライン」で見極める
■【第23回】「ダブルボトム」「ダブルトップ」を解説
■【第24回】「逆三尊(トリプルボトム)」「三尊天井(トリプルトップ)」を解説
■【第25回】「三角保ち合い」の見方を解説
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株のリスク管理の2つのポイント
「投資の限度額を決める」「売却ルールを守る」
株式投資にはもちろんリスクもあります。リスク管理をしっかりしないと、一度の失敗で大きくお金を失ってしまう可能性があるので注意が必要です。
たとえば、一つの銘柄にすべての資産を投じた場合、それがうまくいけば大きな利益になるが、万一、その会社に大きなトラブルが生じて株価が暴落したら、かなり大きな損失を受けてしまいます。
投資家としては株式投資のリスクはできるだけ小さくして、メリットはできるだけ大きくしたいもの。株式投資のリスク管理の基本は、(1)投資金額を限定することと、(2)売却ルールを決めてしっかり守ることです。
投資金額のリスクを常に注意すること
投資金額を限定することについては、まずは、自己資金以上のお金を投資にまわさないこと。どんなに相場状況がよくても、信用取引(お金や株を借りて行う取引)などで自己資金を超える投資をすることは避けた方がいいでしょう。大災害などに見舞われて、一夜にして株価が暴落してしまう可能性もゼロではないからです。
さらに、1銘柄当たりの投資金額を限定することも大事。まちがっても1銘柄に自己資金のすべてを投入してはいけません。
一般的には、1銘柄当たりの投資金額は、最大でも自己資金の20%程度までにとどめるのが望ましいと言われています。
損切りルールを作り、それをきちんと守る
次に大切なのは損切りルールを作ってそれを守ること。「損切り」というのは、投資した株が思い通りの展開にならないときに売却して損失を確定することです。
投資に失敗はつきもの。大切なのは、失敗したときにそれをきちんと認めて処理すること。
しかし、自分の失敗を認めるのはかんたんではありません。
「株価が再び上がるかもしれない」「今は損しているけど、持ち続ければいつかは買い値に戻るだろう」などと考えてしまうのが人情。
しかし、失敗した投資を損切りできずにダラダラと持ち続けた結果、大きな損失を抱えてしまい、持ち株のほとんどがいつのまにか含み損状態になってしまった……というのは投資家の多くが過去の失敗として述べています。
損切りをきちんと実行するためには、その株を買った理由を明確にすることが欠かせません。まずは、業績、将来性、PER、株価チャートなどの視点で、買いの理由を明確にしましょう。その上で、その理由が間違っていたり状況が変わったりしたら、売りを考えましょう。
たとえば、圧倒的な強さがあると考えていたのに、強力なライバルが現れて競争が激しくなってきた場合や、業績のよさを理由に買ったのに予想外に業績が悪化してきた、というようなケースは株の損切りを考えるべきときです。
<株のリスク管理のコツ>
【投資金額】
●自己資金以上の株を買わない
●1銘柄に自己資金のすべてを集中投入しない。投資対象は分散させよう!
【損切り】
●損をしていても売るべきときはキッチリ売る
●「買いの理由」をハッキリさせる
買いの理由…強みを維持している、業績好調、移動平均線が上向き、など
●「買いの理由」が崩れたら売る
利益確定の場合の売りの考え方
一方、順調に上昇している場合の株の売り時はどう考えたらいいのでしょうか。
基本的には順調に成長が続いている間は株を保有し続けるのがいいでしょう。ただし、売上拡大余地が少なくなってきたとか、PERが30倍、50倍とあまりにも高くなってきた場合は、いったん売却して利益を確定することを検討してもいいかもしれません。
一般的にPER30倍、50倍というのは、利益が2倍、3倍になることまで織り込んだ水準で、株価が高騰しているということ。ここからさらに上がるのか熟慮が必要な水準になります。
<利益が出ているときの売りのコツ>
●成長の限界が見えてきたら売る
出店余地、売上拡大余地などを意識する。
●PERが高くなりすぎたら売りを検討する
PER30倍は利益が2倍になることを、
PER50倍は利益が3倍になることを織り込んでいる。
それ以上に利益成長が見込めるかどうかを考えよう。
株で失敗してしまった人たちの共通点は、株価が値下がりした状態のまま保有し続ける「塩漬け株」を作ってしまうこと。投資歴の長い人でも、株を売るタイミングは難しく、損失を大きくしてしまうことがあります。
ですが、今回紹介した「リスク管理のコツ」と「利益が出ているときの売りのコツ」をしっかり押さえて、小さく損して大きく儲けられる人を目指しましょう!
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■【第3回】「儲かる株」を見極める方法
■【第4回】「株主優待」と「配当」の基本ルール
■【第5回】割安かを知る指標「PER」をサクッと学ぶ
■【第6回】「株価チャート」の見方
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■【第17回】「危ない銘柄」を見抜く方法
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■【第19回】「株価チャート」の詳しい見方&使い方
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■【第21回】「移動平均線」の見方
■【第22回】株価の方向性を「トレンドライン」で見極める
■【第23回】「ダブルボトム」「ダブルトップ」を解説
■【第24回】「逆三尊(トリプルボトム)」「三尊天井(トリプルトップ)」を解説
■【第25回】「三角保ち合い」の見方を解説
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