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賢島で提供される料理が和の要素を取り入れたフレンチなのに対して、熱海では、三浦賢也料理長による最上級の正統派フランス料理が用意されている。三浦シェフは、「レストランひらまつ」などで経験を積み、「レストランひらまつ パリ」で修行した後「ブラッスリー ポール・ボキューズ 大丸東京」の料理長を務めた。食材に対する飽くなき探求心と料理に対するひたむきな情熱は人一倍。ひらまつきっての実力派シェフのひとりだ。

(写真上)「フランス産鴨フォアグラとセップ茸のラヴィオリ グリーンアスパラガス ソース・ペリグー」。

相模灘の恩恵を受ける地元熱海の新鮮な魚介類はもちろん貴重だが、より大切にされているのは、"旬の産地選び"だ。ひらまつグループのネットワークを駆使して日本全国より取り寄せた豪華食材が饗宴を彩る。当然、食事に合わせるワインも、ひらまつならではのフランス直送の極上品ばかり。自慢のセレクションは必見だ。

(写真上)メインダイニング。

いよいよ滞在のハイライトとなるディナーの時間だ。フレンチレストランひらまつの最上級フルコースを、数寄屋造りのダイニングで愉しむことができるという点も一興。ほかではできない体験だ。

キャビアに黒鮑、秋トリュフに鴨フォアグラとお品書きに並ぶ食材も豪華。取材に訪れたのは12月初旬。この日の厳選食材には、アントレに三河の赤座海老、島原の黒鮑、ポワソンに長崎五島のノドグロ、メインディッシュには、フランス ランド産小鳩が登場した。デセールの茨城の和栗のモンブランに至る、全7皿に織り込まれた旬の味覚が、遺憾なくその持ち味を発揮して、一皿一皿がため息ものの仕上がりだ。メニューにはないが、これらに加えてアヴァン・アミューズとフロマージュが付く。

至れり尽くせりのフルコースなのに、最後まで美味しく胃に収まってしまうあたりは、「さすが、ひらまつ」の一言に尽きる。訪れる時期により変わる、その日、その時の最上の食材との一期一会を楽しみにしたい。

(写真右上)ディナーのメインディッシュの「フランス ランド産小鳩のロースト 洋梨のタタン 白トリュフのリゾット シンプルなジューソース」 。(右下)デセールの「茨城県飯沼産和栗のモンブラン ナッツのクロッカン ソース・ショコラ」。

オーベルジュならではの醍醐味は、
"ディナーの余韻"にあり。


レストランであれば、ディナーの余韻は店を出て、次の一軒・・・というところだが、ここはオーベルジュ。帰らずとも、客室に戻ってから、じっくりその余韻を堪能できる。これがまた新鮮なのだ。例えば、食中に飲みきれなかったワインを部屋でフロマージュと共に楽しむことだってできる。温泉に使って、またワインを味わったりと、ベッドに入る前まで饗宴は終わらない。

(写真上左)朝食の「フレッシュグリーンサラダ」。 (右)「フォアグラと黒トリュフオイルの目玉焼き」。

翌朝目覚めてからも、お楽しみは続く。フレンチスタイルの朝食がまた心憎い。ビビッドな味わいのフレッシュジュースで体が目覚める。バケットには焼き立てのパンがたっぷり盛り合わされている。パンに添えられるのは、エシレのバターとアランミリアのジャム。続いて野菜たっぷりのコンソメスープやフレッシュサラダ、ミントの香りが爽やかなシロップでいただくヨーグルト・・・。どれも目覚めたばかりの身体にやさしい洗練された味わい。そこへ悪魔的に舌を悦ばせてくれたのが、とろけるような濃厚な味わいの「フォアグラと黒トリュフオイルの目玉焼き」!

遠く海を望めば、昇ったばかりの太陽光が海面に反射して穏やかにきらめいている。爽やかな熱海の朝に、口福の朝食をじっくり堪能して明日への英気を養った。

「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 熱海 」で過ごす大人の熱海時間。結婚記念日や誕生日などメモリアルなシーンはもちろんのこと、都心からのアクセスの良さを考えれば、ふと思い立った日に足を運ぶこともできる。特別な時でも、そうでなくても、極上の熱海はすぐそばで、あなたの訪れを待っている。

何をするにせよ、クオリティに妥協しないのがひらまつは、次の100年を築く新たなステージを切り拓いた。「高級であるのに、居心地がよい」、そんなホスピタリティこそが一流の証。第三弾となる箱根・仙石原へ足を運ぶのが、さらに楽しみになった。


ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 熱海
静岡県熱海市熱海 1993-237
交通アクセス:東京駅から「東海道・山陽新幹線」で熱海駅まで約45分、名古屋駅からは「東海道・山陽新幹線」で熱海駅まで約1時間半。熱海駅からタクシーで約10分。
Tel:0557-52-3301
客室数:13室
www.hiramatsuhotels.com/atami/