【最強グルメ】伝説のつけ麺屋「べんてん」が電撃復活! 往年の味がそのまま大復活!!

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東京都・高田馬場はラーメン激戦区として有名な街のひとつ。次から次へと新しいラーメン屋が出店するものの、人気を獲得できなければ瞬く間に淘汰され、店を閉じざるを得なくなるという非常に厳しい街なのである。

伝説のつけ麺屋「べんてん」



そんなラーメン激戦区・高田馬場だが、かつて「べんてん」というラーメン・つけ麺の専門店が存在したのをご存知だろうか。1995年に開業して以来約20年、連日行列ができる超人気店として名を轟かせ、「高田馬場のつけ麺と言えばべんてん」とさえも呼ばれていたのだ。

しかし2014年の夏に、店主の病気療養のため突然の閉店となってしまい、最終日には徹夜組が出るほどの凄まじい行列ができるなど、まさに惜しまれながら店を閉じることになってしまったのである。

2016年、まさかの復活を遂げる!



ところが2016年9月。閉店から2年の時を経て、さらに場所を高田馬場から成増へと移し、突然の復活を果たしたのである! あの伝説のつけ麺屋・べんてんが復活となれば足を運ばないわけには行くまい。先日、早速足を運んでみることにしたぞ!

早速行列に並んでみるが……





12月の某平日。開店から20分後に新装開店したべんてんの前へと到着すると、すでに数名が店の前に並んでいた。さすがべんてん、復活から約3ヶ月経過してもランチタイムのピーク前から行列ができるとは……と思って列に並ぶと、なんとそこで衝撃の事実を突きつけられたのだ。



うおおおっ!? ここは列の最後尾ではないのか……? 信号を渡った後方にてお並びくださいとのことなので、指示された位置へと向かってみると……。

とんでもない行列ができていた!





なんじゃこりゃああぁぁぁっ!? 12月の平日の寒空の下、さらに20人超がすでに並んでいるポン! 開店から20分でこの状態……これは高田馬場時代よりもさらにスケールアップしているポン……!!





待ち時間はなんと70分!



うっかり薄着をしてきてしまった記者は寒さに震えながらポケモンGOのザコポケモンを延々と進化させて時間を潰し、ようやく店の前にたどり着いたのはなんと列に並んでから70分後! とてもサラリーマンが休憩時間に足を運べる状態ではありません。それでもこれだけの行列ができているとは、いったい何をしている人たちが並んでいたのでしょうか……。



老朽化が激しいながらも趣のあった高田馬場の店舗とは異なり、店舗の入口はパッと見でラーメン屋だとは判断しにくい。懐かしい紺色ののれんがないのは昔からのファンとしては残念だが、もうすぐべんてんの味との再会ができると思うと胸が高鳴って仕方がない。



いよいよ店内へ! 食券を購入





そしてついに店内に入ることができた。内装は白と黒で統一されたスタイリッシュな雰囲気で、以前のべんてんとはずいぶんな違いである(笑)。しかし調理をしている店主は以前と同人物であり、もう一人の店員さんは息子さんとのこと。これは味には大いに期待できそうである。

さらに以前は直接注文を伝えるスタイルだったが、新たに食券機が導入され、食券を購入してから手渡す方式に変わったようだ。メニューのラインナップは変わらず、ラーメンとつけ麺のシンプルな構成である。

麺の量に要注意





また、べんてんのつけ麺は味の秀逸さだけでなく、異常なほどの麺の量の多さでも知られていた。かつては並盛で生麺350グラム、中盛で650グラム、大盛で1000グラムというとんでもない量を提供していたのだが、リニューアルによって若干スケールダウンした模様。並盛で250グラム、中盛で350グラムであるため、中盛で以前の並盛と同量だ。

ただし、並盛と中盛は100グラムしか差がないのに対し、中盛から大盛になると一気に350グラムから700グラムへと倍増するのは要注意である。

いよいよべんてんのつけ麺と再会!



記者はつけ麺の中盛を注文し、さらに通の間で人気があり連日すぐに売り切れていたトッピングのメンマも注文。カウンターに腰かけ10分ほど待つと、ついにべんてんのつけ麺が目の前にやってきた……!



うおおおおおおおおっ……!! 懐かしい……!! 見た目だけでもツルツルした食感がわかる麺、大量のメンマと刻みチャーシューが投入されたスープ、そして白と青色のどんぶり……これはどこからどう見てもべんてんのつけ麺そのものだ……!!



違いがあるとすれば、以前よりも若干麺が細くなったような気がする点だろうか。しかしそれも2年以上前の記憶でしかないため、実際には全く同じ太さかもしれない。



さあ、いよいよ食べ始めるぞ! メンマが大量すぎて麺を入れるスペースがほとんどないけども(笑)





昔のべんてんそのものだった



ウヒャヒャヒャヒャッ。麺をこうやってつけて……。ズズズーーーッ!! ズルゥウゥウウウウーーーーッ!! ぐわぁぁぁっ、これだあァァァァーーーーーッ!! ウマァーーーーーーイッ!!!! うっひょおおおおおおおおおおおお! だ、だ、だ、だあああいまんぞおおおおおおおぉぉぉく(大満足)!



まるでタイムカプセルに乗ったかのように、昔のべんてんの味が完璧によみがえってきたぞ! そうこれこれ、べんてんってこんな感じだったわ!! 涙がこぼれてつけ麺が塩ラーメンになっちゃうよ!



べんてんのつけ麺はいわゆるオーソドックスな味で、甘味と酸味と辛味がバランスよく混ざり合ったつけダレなのだが、そのバランスがまさに神の領域。化学調味料で強引に味を調えまくった感じも皆無。「本物のつけ麺ってこんな味だろ?」と言わんばかりなのである。

ああそうか、僕がこの2年間食べてきたつけ麺はつけ麺じゃなかったのかもしれない。これこそが本物のつけ麺なのだ。思い出させてくれてありがとう、べんてん。

全身に沁み渡るスープ割





麺をすべて食べ切った後は、もちろんスープ割を忘れてはならない。記者はかつてべんてんと出会う前、スープ割をしても数口飲めば満足できていたのだが、初めて一滴も残らず飲み干したいと思わせたのがべんてんのスープ割なのだ。



久々のべんてんのスープ割もやはり優しい味だった。特に寒空の下で1時間以上並んで冷え切った全身をそっと癒してくれるかのような、胃袋だけでなく手足の指先まで沁み渡るようである。

長時間並ぶ価値のある一杯





ああ、この日もやはり一滴残らず飲み干してしまった。ラーメンのスープは体に悪いとはよく言うが、べんてんとの2年ぶりの再会だ。この日くらいはいいじゃないか。心の底からべんてんの復活を祝いたい。

復活したべんてんは昼の時間帯のみの営業であり、12月の平日でも1時間は並ぶという大盛況ぶりであるため、とても気軽には足を運ぶことはできないだろう。しかしそれでも機会があれば、ぜひ復活したべんてんを堪能してみていただきたい。それだけの価値がきっとあるはずだ。

店名: べんてん

住所: 東京都練馬区旭町3-25-2

営業時間: 11:00〜14:00

定休日: 火曜日

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/