Galaxy Note7の穴を埋めるか? 攻めるファーウェイが高性能・大画面スマホ「Mate 9」を日本発売

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華為技術日本(以下、ファーウェイ・ジャパン)が12月13日に「新製品発表会」を開催。
スマートフォン(スマホ)「HUAWEI Mate 9」やタブレット「HUAWEI MediaPad M3」、リストバンド型ウェラブル「HUAWEI FIT」を日本で発売すると発表した。

中でも注目されているのがMate 9だ。
SIMフリーで約5.9インチフルHD(1080×1080ドット)IPS液晶を搭載した大画面スマホで、いわゆるファブレットにカテゴライズされる。

同社は今年6月に5.2インチサイズのフラッグシップスマホ「HUAWEI P9」を発売しているが、Mate 9はそれを凌ぐ最上級モデルとされる。

P9と同様にカメラレンズメーカーのライカ(Leica)と協業したダブルカメラを背面に搭載。
さらにP9よりも新しくより性能の高いプロセッサー「Kirin 960」を搭載し、同社の従来製品よりも性能でCPUが18%、GPUが180%、電力効率でCPUが15%、GPUが40%向上している。

これにより、4GB内蔵メモリー(RAM)と合わせてAndroid 7.0で導入されたマルチウィンドウなどをパワフルに活用できるようになっている。また、4000mAhバッテリーで長時間の電池持ちにも対応する。

現在、SIMフリースマホで注目機能になっているLTEと3GのデュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)にも対応するなど、P9を超える性能と機能を備えている。なお、デュアルSIMは片方がmicroSDカードと共用となっている。

ファーウェイ・ジャパンはこれまでにも「Ascend Mate 7」や「HUAWEI Mate S」といった大画面かつハイスペックなSIMフリースマホを投入してきた。
しかしながら、昨年はMate Sのときにはフラッグシップスマホ「HUAWEI P8」は日本で発売しなかった。

また、Mate 9は市場予想価格60,800円(税抜)とスペックを考えると、性能に対して価格を低めに設定されており、同社の攻めの姿勢が見て取れる。

この秋冬はライバルのサムスン電子が大画面スマホ「Galaxy Note7」の爆発問題で大きく躓いた。日本でもGalaxy Note7をNTTドコモなどから発売する計画があったが、キャンセルされた。

もちろん、Galaxy Note7にはペン入力や防水・防塵などのMate 9にはない機能もあるが、こういった中で、Mate 9がGalaxy Note7の購入層のような大画面スマホ支持者をどこまで取り込めるのか注目したいところだ。

●HUAWEI Mate 9の主な仕様
画面   :5.9インチフルHD IPS液晶
大きさ  :156.9×78.9×7.9ミリ
重さ   :190グラム
本体色  :シャンパンゴールド、ムーンライトシルバー
SoC   :Kirin 960(2.4GHz A72 CPU×4+1.8GHz A53 CPU×4)
メモリー :4GB
ストレージ:64GB、microSDXCカード(最大256GBまで)
バッテリー:4000mAh(取外不可)
通信   :Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
位置情報 :W-GPS、A-GPS、GLONASS、Beidou、Galileo
センサー :指紋認証、環境光、加速度、ジャイロ、ホール、近接、気圧、電子コンパス
端子   :イヤホン端子、USB Type-C端子


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