安倍晋三首相の在任期間が戦後歴代4位の中曽根康弘氏と並んだ

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安倍晋三首相の第1次内閣(2006〜07年)を含めた通算の在任日数が16年12月4日で1806日となり、戦後歴代4位の中曽根康弘氏と並んだ。戦後の首相の在任期間は、1位が佐藤栄作氏(2798日)で、吉田茂氏(2616日)、小泉純一郎氏(1980日)が続く。

自民党の総務会は16年11月、現在は党則で連続「2期6年まで」と制限されている総裁任期を「3期9年まで」に延長することを了承したばかり。安倍首相が18年の総裁選で再選されれば、最長で21年9月までの長期政権が可能になる。19年8月には佐藤氏の通算在職日数を抜く計算で、「戦後最長政権」が現実味を帯びてきた。

菅官房長官は既に「歴代最長」更新中

菅義偉官房長官は12月2日午後の定例会見で、この「歴代4位」について、

「政権発足して今日まで、安倍政権というのは何をやるかという座標軸を明確にして政治主導で改革し、国を前に進めてきた。その結果として歴代第4位になったのでは。ただひとつひとつ、なすべきことを行っていく、そのことが大事だと思っている」

と述べ、安倍首相が佐藤氏を意識しているかどうかについては

「全くされていないと思いますよ、総理。ただ、この国としてやらなければないことをひとつひとつ、着実に進めていく、そんな状況だと思う」

と述べるにとどめた。

共同通信社が11月26〜27日にかけて行った電話世論調査によると、内閣支持率は60.7%。安全保障関連法案の国会審議が進んだ15年夏には40%を切ることもあったが、成立後は回復傾向で、3年ぶりの「60%超え」になった。

なお、菅氏は16年7月、第2次森内閣〜第2次小泉内閣(00年10月〜04年5月)で福田康夫氏が築いた1289日の記録を破り、官房長官の通算在職日数としては歴代最長を更新中だ。