スマートウォッチ同士で簡単通話。SNSのように大人数で同時通話できる「StarVox」

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Apple Watchなど、腕時計型のスマートウォッチはいろいろな製品が出ているが、「これが便利!」という、決定的なセールスポイントが弱く、最近は話題になることも少なくなっている。

スマートウォッチが便利なのは、スマホをカバンやポケットなどから出さなくても様々なスマホの機能が使えることだ。
たとえば、スマホに着信があれば、スマートウォッチを使って通話することができる。

しかし、スマートウォッチから電話をかけようとすると、着信履歴を呼び出したり、相手の電話番号を入力したりと、一気に面倒になる。
だったら、スマホをカバンやポケットから出して通話したほうが簡単と思ってしまう。

スマホを出さずとも腕時計で簡単に通話できないだろうか?

そう考えられて登場した製品が「StarVox」だ。
このStarVox、いわば腕に付けるトランシーバー。
普通のスマートウォッチではできない通話機能を備えているのだ。


スマートウォッチなのに単体で通話できるStarVox


StarVoxのトランシーバー機能は、スマホ不要で動作する。
StarVoxを持っている相手に、ダイレクトに通話することができるのだ。
しかも、画面を横スワイプするだけで相手に話しかけられるので、画面からアプリを探して起動する必要もない。

通話できる範囲は2kmまで。
普段からの仲間内のコミュニケーション用途としては十分だろう。
もちろん登山などのアウトドア利用にも向いている。
StarVoxはIP65の防水にも対応しているので、屋外利用も安心だ。

しかもStarVoxは2km以内の範囲なら、何人とでも通話できる。
理論上は何十台でも同時に通話できるので、イベント時など、一斉通知用にも利用できるだろう。

普段から友人数名同士でコミュニケーションを図ったり、家族全員の連絡用につかったり、子供の安全確認に利用したりすることもできる。
メーカーの想定した利用先はアウトドアだが、都会や街中で使っても十分便利そうだ。


StarVoxを持っているユーザー同士で通話が可能。同時に複数の接続もできる


なおStarVox単体では、歩数計や高度、温度計などを内蔵しており、屋外で取得したデータをスマホに送り、それをシェアすることもできる。アウトドア用のスマートウォッチとして使う用途にも最適だ。

StarVoxはクラウドファウンディングサービスで資金を募っているが、すでに目標金額に達しており、来年4月に発売予定となっている。
価格も59ドル、約6600円と安価な点も注目だ。

これならスマートウォッチとして自分だけで使うのではなく、友人や恋人、家族にと、2台、3台セットでも買える値段だろう。

トランシーバー部分の仕様が海外向けになっているが、ぜひ日本で使えるバージョンも出してほしいところである。


山根康宏