写真はTwitterより

写真拡大

 今年の「新語・流行語大賞」のノミネート候補作に入った「PPAP」。もちろん生みの親はピコ太郎だが、彼が12月7日にリリースする1stアルバムの特典があまりにもお粗末すぎると話題だ。

「初回盤に限り、『子供用ピコ太郎なりきりエプロン』『ピコ太郎なりきりヒゲシール』が封入されるほか、『大人用ピコ太郎なりきりエプロン』も予約・購入特典として先着で配布されます」(芸能ライター)

 まったくそそられない特典プレゼントの数々。「ターゲットの照準をいきなり子どもに合わせすぎると、ブームが終わる」というのが業界の定説だが、まさにそれを地で行くかっこうだ。

「こうしてアルバムまでリリースされるようになったのも、ジャスティン・ビーバー(22)がビコ太郎のYouTube動画をリツイートしたことから始まったわけで、運が大きく作用してのブレイクです。特典を見てその“芸のなさ”に、スタッフの慌てぶり、そして浮足立ちぶりがうかがい知れる。チープさが売りのビコ太郎なので、実は狙っているのかもしれませんが……」(週刊誌記者)

■動画配信の新たな収益モデルを確立?

 先日は大統領選を勝ち抜いたドナルド・トランプ(70)の孫娘アラベラ・ローズちゃんがPPAPを歌う動画が流れ、これまでに53万回以上再生された。もはやアメリカ大統領家族にまでその存在が知れ渡った形になる。

 ただし、音楽業界的には大きな功績を残したとも言える。

「ピコ太郎は動画配信の収益モデルで新たな成功パターンを打ち立てた。PPAPをたとえばローズちゃんのような第三者がマネして配信し、そこでPVを稼ぎ広告表示がなされた場合、収益の分配は従来ですと考案者であるピコ太郎には還元されなかった。ところが、YouTube側が動画を解析し、権利保有者が誰であるか把握する技術が導入され、『踊ってみた』『歌ってみた』系のサイトでもきちんと利益がもたらされる仕組みになっているのです。ピコ太郎が手にする報酬は、数億円にも及ぶかもしれないですね」(前出・週刊誌記者)

 これが今まさに彼のピークなのか、さらなる飛躍を遂げるかは本人もわかっていないのではないだろうか。いずれにしても来年の年末にまだ彼が頑張っていることを祈りたい。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。