山本涼介が舞台『サバイバーズ・ギルト&シェイム』で初主演 演出の 鴻上尚史氏は「伸びしろがある」と奮起促す

21歳の山本は、舞台の初主演について「舞台の経験は、ほとんどなく、大きい責任感を感じた。ちゃんと出来るかどうか不安はあったが、皆さんと一緒に無事にやってこれて、ここまでたどり着いた」を心の内をのぞかせた。
演出の鴻上尚史氏は「注文をつけると、理解が早い。まだまだ、伸びしろがある。この1カ月(12月上旬までの舞台)で、もっと伸びるはずだ」と盛りたてた。
山本は、自身の活躍ぶりについて質問を受けると「11月末まで、仮面ライダーのスピンオフ作品があって、ずっと撮影が続いていた。ワイヤーアクションなど、たくさんのことを経験できた。そこから、今日の主演の舞台をやらせていただいて、また、ちゃんとお芝居に向き合える濃い1年。たった21年の人生ですが、一番濃い1年だったと思います」と説明した。
鴻上氏は、笑いが中心の舞台を作り上げることから「涼介にとって、(この舞台が)いいサンプルになるはずだ」と顔をのぞきこみながら告げていた。
『サバイバーズ・ギルト&シェイム』とは、戦争や災害、事故などに直面した後、かろうじて生き残った人が、死んでしまった人たちを思い、生きていることに感じる罪悪感と恥ずかしさのこと。
鴻上氏「悲しいけれど、全部笑い飛ばしてしまえば、素敵な作品になると思って作った」と狙いを語った。「生き延びてしまった罪と恥」と向き合い、格闘し、笑い飛ばす抱腹絶倒の爆笑悲劇と表現している。
舞台は、きょう11日から12月4日まで、東京・新宿の紀伊國屋ホールで上演される。
なお、会見には、鴻上尚史氏、山本涼介、南沢奈央、片桐仁が出席。リハーサルには、伊礼彼方、大高洋夫、長野里美らも出演していた。