iPhoneを使って99%の精度でガンを検知することが可能に

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AppleはiPhoneやApple Watchといったデバイスを医療分野で役立てることに注力していますが、iPhoneを医療に活用しようという試みは、Apple以外も行っています。iPhoneを医療に活用する研究を進めているワシントン州立大学が、がんを99%の正確性で検知でき、iPhoneを「持ち運べる研究所」に変えることが可能な技術を開発したことを発表しました。

WSU portable smartphone laboratory detects cancer | WSU News | Washington State University

https://news.wsu.edu/2016/10/18/wsu-portable-smartphone-laboratory-detects-cancer/

Research team develops portable iPhone-powered lab that can detect cancer with 99% accuracy | 9to5Mac

https://9to5mac.com/2016/10/22/iphone-powered-lab-that-detects-cancer/



ワシントン州立大学のLei Li助教授のチームが開発したのは、乳がんなどのバイオマーカーとして知られているインターロイキン-6をiPhoneで分光分析できる分光計。

これがLi助教授が開発した分光計の仕組みです。がんの検知はスマートフォンのカメラセンサーを使って行われる様子。



実物はこんな感じです。



分光計は一度に最大8つのサンプルをテスト可能。この時、サンプルは同じ被験者のものでも、異なる8人の被験者のものでもよく、大量のサンプルを抱える病院やクリニックで効率性を発揮するものと見らられています。

スマートフォンでがんを検知できる分光計はこれまでにも存在しましたが、一度に8つのサンプルをテストできるのは、Li助教授が開発したものが初めて。また、99%の正確性を誇っている点も、この分光計が画期的である点の1つとなっています。Li助教授が開発したiPhone分光計は、アメリカの病院やクリニックでがんを発見する方法として活用できるほか、設備が不十分で正確にがんを検知することが難しかった場所でも利用できるものとして注目を浴びています。

研究では最初、研究所でコントロールされたサンプルを用いていたとのことですが、最新の実験では現実世界と同じ状況下のサンプルを用いたテストに成功したとのこと。また、実験ではiPhone 5が用いられましたが、今後は全てのスマートフォンで動作するように調整が行われるそうです。